宇津木式スキンケアの正しいやり方をくわしくご紹介します。
ポイントは洗顔方法と石けん選びです。
- 宇津木式スキンケアの正しいやり方が知りたい
- 宇津木式スキンケアの洗顔方法をくわしく知りたい
- 宇津木式スキンケアで使える石けんが知りたい
このような疑問にお答えします。
わたしは、2010年頃から何もつけないスキンケア(宇津木式)をはじめました。
試行錯誤しながらも5年間続けて、現在はシンプルスキンケアをしているアラフォー主婦「もりみ」です。
この記事では、元エステやリラクゼーションサロンに勤務し、宇津木式スキンケアの本を読みまくったわたしが宇津木式スキンケアの正しいやり方(洗顔方法や石けん選び)についてくわしく書いています。
この記事の内容
宇津木式の正しいやり方を知らない人が多い!?
宇津木式スキンケアの正しいやり方って知っていますか?
知っていてもそれって本当に正しいやり方だと自信をもって言えますか?
「石けんを使ってメイクを落とせばいいんだ」
「洗顔後はただ何もつけないだけ」
というようになんとなくネットなどで見つけた断片的な情報をもとにおこなっていたりしませんか?
実は、宇津木式スキンケアを実践して失敗したと思っている人の中には、正しいやり方をしないで失敗した人が多くいます。
「宇津木式スキンケア」とは一生続く「肌断食」
美容アドバイザーの佐伯チズさんが著書の中で言っていた「肌断食」がありますが、宇津木式スキンケアとは、一生続く「肌断食」です。
クレンジングや化粧水、美容液やクリームなどの基礎化粧品を一切使わず、水で洗うだけの極めてシンプルなスキンケア。
それが「宇津木式スキンケア」です。
石けんで洗うことが宇津木式スキンケアだと勘違いされていることが多いのですが、そうではありません。
「宇津木式スキンケア」とは本当に何もつけないし、可能な限り石けんで洗わないスキンケアなのです。
宇津木医師は、本当はファンデーションの使用も勧めていないのです。
宇津木式スキンケアの正しい洗顔方法のやり方
宇津木式スキンケアの正しい洗顔方法のやり方です。
- 宇津木式スキンケア「水洗顔」のやり方
- 宇津木式スキンケア「純石けん洗顔」のやり方
- ポイントメイクの落とし方
- 洗顔後のタオルの拭き方
- 宇津木式スキンケアでのワセリンの使い方
それぞれ、宇津木式スキンケアにおいて大事なポイントとなりますので、自己流でおこなわず正しいやり方を覚えましょう。
宇津木式スキンケア「水洗顔」のやり方
宇津木式スキンケア「水洗顔」のやり方です。
水洗顔のポイントは2つです。
宇津木式水洗顔のポイント
- 水洗顔の水は「ぬるま水」でおこなう
- 手を洗面器のようにして溜め水で洗う
①水洗顔の水は「ぬるま水」でおこなう
「水洗顔」とは読んで字のごとく水で洗顔する方法です。
水とはいっても、冷たい水ではありません。
ぬるま湯に近い35度以下のぬるま水です。
その水で洗顔することを「水洗顔」といいます。
朝起きた時や、ファンデーションをつけていないときは水洗顔をおこないます。
水洗顔で重要なのは、皮脂が酸化してできた過酸化脂質を洗い流すことです。
皮脂腺から出た皮脂は数時間で酸化して過酸化脂質に変化します。
この過酸化脂質が皮膚を傷つけますのでかならず洗い流す必要があります。
過酸化脂質は、脂質と言っても水溶性の脂です。
水に溶けるので水だけで落とせます。石鹸は必要ありません。
35度以下の水にちかいぬるま湯で皮脂を落とします。
ただ、季節によっては冷たすぎるかもしれませんので、不快に感じない程度の体温より低い温度で洗いましょう。
[jin-iconbox01]熱すぎる温度のお湯は、肌の乾燥を招く恐れがあるので控えましょう。[/jin-iconbox01]
②手を洗面器のようにして溜め水で洗う
宇津木式スキンケアで大事なのは洗い方です。
洗うときもできるだけ皮膚を傷めない方法でおこないます。
そのやり方とは、手に水をくみ手を洗面器のようにしてその中の溜まった水で洗うのです。
手の洗面器洗いのやり方
- 両手を合わせて水をすくいます。
- 手のひらにたまった水の中に顔を入れます。
- 手のひらを顔に触れたまま軽く押し付けては離しをくり返します。
この洗い方は、手と顔の隙間の水が振動したり動いたりすることによって、顔の汚れをやさしく洗い流すのです。
けして、手を前後に動かしてバシャバシャと肌を擦るような洗顔の仕方をしてはいけません。
すくった水がすぐ流れ落ちていくので、最初は難しいかもしれません。
しかし、コツを覚えれば、簡単にできるようになります。
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わたしは、慣れるまで、洗面器や湯船の中に顔を突っ込んでやっていました。
ちょっと苦しいですが、顔全体が洗いやすかったです。
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宇津木式スキンケア「純石けん洗顔」のやり方
宇津木式スキンケア「純石けん洗顔」のやり方です。
「純石けん洗顔」は、ファンデーションや日焼け止めなどを使用したときに行う洗顔方法です。
純石けん洗顔のポイント
- 石けんは必ず「純石けん」を使用する
- 「純石けん洗顔」の泡の作り方
- 純石けん洗顔の「押し洗い」と「うぶ毛洗い」
- 純石けん洗顔のすすぎは10回程度でOK
①石けんは必ず「純石けん」を使用する
宇津木式スキンケアでは、クレンジング剤を使用しません。
ファンデーションは、純石けんをつかって洗い落とします。
宇津木式スキンケアでは、石けんで落ちるタイプのファンデーションを使用します。
石けんで落ちるファンデーションとはいっても、中には落ちにくいものもあります。
きちんと石けんで落ちるタイプのファンデーションを使用しましょう。
[jin_icon_arrowcircle color=”#e9546b” size=”18px”]宇津木式スキンケアに使えるファンデーション厳選3選!
純石けんだけでは、ファンデーションが完全には落ちきらないことがあるかもしれません。
それでも、何度も洗ったりこすったりしないようにしましょう。
なぜなら、ファンデーションは、完全に落ちていなくてもかまわないからです。
肌に残ったファンデーションは3~4日もすれば、垢と一緒に落ちていきますので、気にしないようにしましょう。
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わたしは気になって2度洗いをしていたこともあります。
そうしたら、肌ががさがさになってしまったので、落としすぎない方がいいのだなと思いました。
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②「純石けん洗顔」の泡の作り方
純石鹸による洗顔は、泡が重要です。
ふわふわもこもこの泡を作ります。
作り方は、道具をつかうと作りやすいです。
宇津木医師は、スポンジで作ることをすすめていました。
キッチン用のスポンジなどを適当な大きさにカットして純石鹸を泡立てて作ります。
ただし、スポンジは内部に細菌が繁殖しやすいので、使用前、使用後にかならずよく洗いましょう。
そして使用後はよく乾かすことが大切です。
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わたしは、スポンジの手入れが面倒だったので、普通の泡立てネットで泡立てていました。
十分ふわふわもこもこの泡が作れます。
大事なのはふわふわもこもこの泡を作ることであって、方法は何でもいいでしょう。
自分に合った方法でおこなってください。
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③純石けん洗顔の「押し洗い」と「うぶ毛洗い」
純石けん洗顔のポイントは、たっぷりのきめ細かい泡で優しく洗うことです。
泡で汚れを浮きあがらせて落とすようにします。
けしてごしごし擦らないようにしましょう。
純石けん洗顔は「押し洗い」と「うぶ毛洗い」の2種類の方法でおこないます。
純石けん洗顔「押し洗い」のやり方
頬やひたいなどの広い部分は押し洗いします。
押し洗いのやり方は、泡をつけた手のひらで肌にふれ、そのままぐっと泡を肌に押し付けます。
手のひらが皮膚に密着してやや圧がかかって泡が潰れます。
そしたら、手の力を抜きすっと手のひらを肌から少し離します。
「水洗顔」の要領と同じ感じです。
この動作をくりかえすことで毛穴の中の汚れを取ります。
純石けん洗顔「うぶ毛洗い」のやり方
目のまわりや小鼻、あごの先など、凹凸のある細かい部分はうぶ毛洗いをします。
泡を指先にとって、うぶ毛の先端をなでるように、泡をやさしくそっとのばしながら洗います。
イメージとしては、指先で豆腐の表面をくずさないようにそっとなでるような感覚です。
細かく指先を動かしてやさしく丁寧に洗います。
④純石けん洗顔のすすぎは10回程度でOK
石けん洗顔後は、石けんを肌に残さないようにすすぎを十分に行います。
とはいえ、10回程度もすすげば大丈夫です。
すすぎ方は、水洗顔と同じように行います。
洗面器に水をためて行う場合は、何度か水をかえておこないます。
基本的に肌をこすらないようにしますが、どうしても気になるところは「うぶ毛洗い」の要領でそっと肌をなでて洗い流します。
水の温度は35度以下の水に近いぬるま水にします。
シャワーで洗い流してもかまいません。
ただ、そのときはは水温と水圧に気をつけます。
熱すぎない温度にして、シャワーの勢いは弱めにして、やさしく洗いながします。
宇津木式ポイントメイクの落とし方
宇津木式ポイントメイクの落とし方です。
ポイントメイクをしている場合は、純石けん洗顔の前に落とします。
アイシャドウ、アイライン、アイブロウの落とし方
アイシャドウやアイライン、アイブロウは「ころがしとり」をします。
綿棒を水道の水で湿らせて、それでまぶたや眉の上をころころところがします。
水だけでは落ちない場合、綿棒に純石鹸を少しつけます。
マスカラの落とし方
マスカラを落とすときは、濡らしたコットンと濡らした綿棒を用意します。
コットンを下まぶたの上に置き、目を閉じます。
コットンの上にまつ毛がくるようにし、綿棒でまつげをそっとなでて、マスカラをコットンにうつすように落とします。
お湯で落ちないマスカラについては、綿棒2本を使用して挟み込むようにして落とします。
ですが、やはり落ちにくいので宇津木式を行うときはお湯で簡単にオフできるマスカラを使用することをおすすめします。
ファンデーションもそうですが、ポイントメイクも完全に落とそうとしなくて大丈夫です。
というのも、皮膚の新陳代謝によって3~4日で垢と一緒に自然と落ちていくからです。
完全に落とそうとして肌をごしごしこすったり、何度も洗うことの方が肌にとっては負担がかかります。
洗いすぎないことが大切です。
口紅の落とし方
口紅は、ティッシュペーパーを唇にはさんで余分な口紅をとるように落とします。
これを2~3回程くり返すと口紅はほとんど落ちていきます。
落ちきらなくても、翌日に口紅を塗るときに、新しい口紅と一緒にとれてしまいます。
また、唇はターンオーバーが速く、たとえ残っても2~3日もすれば完全に落ちています。
無理に落とそうとして保湿成分まで落としてしまうと唇が乾燥してしまうので落としすぎないようにしましょう。
ポイントメイクは、できるだけ石けんかお湯で落ちるポイントメイクを使用するようにしましょう。
洗顔後のタオルの拭き方
水洗顔後や、石けん洗顔後は、顔の水気をきちんとふきます。
肌に水気が残っていると、その水が蒸発するときに各層の最上部の角質細胞が浮いたり、カールしたりします。
どちらも肌の乾燥をまねいてしまうので、洗顔後はすぐにタオルで水気をよく拭き取りましょう。
タオルで拭くときは、肌をこすってはいけません。
肌にそっとタオルを押し当てて、水分を吸わせるように拭き取るようにします。
3~5秒ほどやさしく肌にタオルを押し当てるようにします。
使用するタオルは新品では水をはじいてしまうので、1~2回洗ってからのタオルが最適です。
古くなりすぎたタオルは、表面がゴワゴワしているため肌を傷めてしまうことがあります。
水分をよく吸うやわらかいタオルを使いましょう。
宇津木式スキンケアでのワセリンの使い方
粉ふき乾燥にはワセリンを使う
肌がひどく乾燥している時には、粉をふいたようになります。
粉をふいたように乾燥している時は、細胞の隙間から皮膚の中の水分が蒸発しやすくなります。
そのようなときは、ワセリンを塗って肌を乾燥から守ります。
また、かゆみやチクチクを感じるときもワセリンを少しだけ使用します。
かゆみやチクチクを感じるときは、肌が乾燥しすぎて目に見えないひび割れなどで傷つき炎症をおこしています。
そんなときもワセリンで肌を刺激から守ってあげましょう。
ワセリンを使用するのは、このような場合です。
ですから、多少肌がかさかさする程度ではワセリンを使用しません。
素肌というのは、本来しっとりしていません。
サラサラ、ちょっとカサっとするくらいが本当の肌なのです。
ただし、例外として、冬場など目元が乾燥して小じわが気になる場合にはほんの少しだけワセリンを目元に使用してもかまいません。
また、湿度が30%以下のように空気がひどく乾燥している冬などは、ごく少量のワセリンを顔全体に使用してもかまいません。
もうひとつの例外として、唇が乾く人は、唇にワセリンを塗ってもかまいません。
ただ、唇が乾燥する人は無意識のうちによく唇をなめている場合がありますので、まずは舐めないように気をつけるのも大事です。
口紅を塗るときの下地としてワセリンを使用するのもOKです。
ワセリンをつける場合はどれくらい?
ワセリンをつける場合はごく少量にします。
綿棒の先にちょっとすくってとれるくらいの量にします。
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宇津木医師は、米粒の半分ほどの量
山口麻子医師の書かれた本「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」には、ワセリンの使用量は小豆粒の半分くらいとありました。
宇津木医師、山口医師、と表現は異なってもごくごくわずかな量だけ使用しましょう。
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ワセリンを両手のひらでよくのばしてから、気になる部分に手のひらを押し当ててつけます。
こすると肌を傷めてしまうので、押しづけします。
ワセリンは酸化しにくく肌に害をおよぼすこともありませんので、石けんで落とす必要はありません。
水洗顔だけで十分です。
翌日は、前日につけたワセリンが残っているので、つける必要がないかもしれません。
それでも乾燥がひどい場合だけつけてもかまいません。
ワセリンを塗ってべたつく場合はつけすぎです。
肌に害のないワセリンとはいえ、つけすぎは禁物です。
ワセリンのつけすぎはかえって乾燥をまねくこともあります。
また、人によってはつけすぎるとターンオーバーの妨げになり、ニキビや脂漏性皮膚炎を引き起こすこともあります。
[chat face=”16037818-e1603781999139.png” name=”もりみ” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]ニキビができやすい人はワセリンの使用を控えた方がいいですね。 [/chat]
宇津木式スキンケアの正しいやり方!洗顔方法と石けん選びがポイントのまとめ
宇津木式スキンケアの正しいやり方!洗顔方法と石けん選びがポイントのまとめです。
宇津木式スキンケアは、基本的に「水洗顔のみ」を行い、スキンケア化粧品は使いません。
ファンデーションについては極力避けるようにします。
ポイントメイクについても、しなくていいならしない方がいいです。
ただし、女性ですからお化粧を楽しみたい気持ちもわかります。
「メイクには顔を美しく変身させる劇的な効果がありますから、メイクをすることは賛成です。
肌の表面にただのせるだけのメイク化粧品はそれほど肌に悪いコトはありません」
そう宇津木医師は、著書『ミクロのスキンケア』の中でおっしゃっています。
さらに、この一文は、平野卿子さんの著書『最新版 肌断食: スキンケア、やめました』にもあります。
宇津木式スキンケアは、肌にとって負担の大きい成分が含まれているスキンケア化粧品を断つことにあります。
なかでもクレンジング剤は肌にとって非常に負担が大きいものですから、やめることをすすめています。
そして、ファンデーションを使用するなら純石けんによる泡洗顔をすすめています。
それでも、どうしてもすべてを急には変えることが難しい。
現代女性の多くがそう思うかもしれません。
ファンデーションは控えた方がいい。
そんなことはわかってる。
だけど、現実問題、すっぴんで会社にいけるわけがない。
そんな声もよく聞きます。
そんな場合はどうしたらいいの?
そんな場合は、すべてをきちんとやらなくてもいいんです。
まずは、ファンデーションを石けんで落ちるタイプのものにする。
そうしたら、クレンジング剤をやめて、純石けんにしてみる。
でも化粧水はやめられなかった。
それでもいいのです。
いままでスキンケアをきっちりしていたほど、急にすべてをやめると不安になるくらい肌が荒れることがあります。
ですから、すべてをいっぺんに変えなくてもいいんです。
少しずつできるところからスキンケアをシンプルにしてみませんか?
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