ミニマリストとは、不必要な物や活動をなくし、物に執着しないことで、心地よい暮らしを送ることをいいます。
しかし、片づけをやりすぎ、必要最低限のものまで手放し、そして何もない部屋が広がる。
それは、もはや部屋とは言えず、ただの空間でしかありません。
その結果、逆にくつろげない、暖かみのない部屋となってしまいます。
このブログでは、極端なミニマリズムの落とし穴に陥った人たちのリアルに焦点をあて
過剰な片づけが引き起こす問題点について解説します。
そして、ミニマリズムの本質を理解し、心地よい居住空間を実現するヒントやアイデアを紹介します
物の少なさと心地よさのバランスを取りながら、リラックスできる居心地のよい部屋を作りたいですね。
悲惨なミニマリストの部屋の実態
片づけをやりすぎたミニマリストの部屋は、空間がさびれ、冷たい印象を与えます。
部屋の中は、必要ないと感じたすべてのものが排除されています。
その結果、家庭の温かみや個性は無くなり、ただの無機質な空間と化しています。
それはまるでだれも住んでいない賃貸物件のように見えます。
片づけをやりすぎて生まれる問題点と矛盾
過度な片づけは、本来、心地よい生活空間を作り出すことを目指すミニマリズムの理念と矛盾しています。
必要最小限のもので暮らすことは素晴らしいことです。
ですが、暮らしに必要なアイテムや思い出をすべて無くしてしまうことは、部屋の雰囲気を冷たく、不自然な状態にします。
片づけをやりすぎた部屋は、人によっては、ストレスや不安を引き起こすこともあります。
特に、窓がなかったり、白すぎる空間というのは緊張やストレスを感じやすく注意が必要です。
自分だけならいいのですが、家族・特に子どもがいる場合は片づけすぎないようにした方がいいでしょう。
以下に「日経ビジネス」より抜粋した内容を記載しておきます。
「断捨離」は子供の意欲向上を妨げる?
西村:そうですね。無目的に、きれいさっぱり片づけて何も表に出ていないような状態、というのがよくありません。目的を持って片づけられているのはいいんです。例えば、お父さんの趣味を中心に片づけてあるとか、子供に必要なものを中心に片づけてある、などです。
それと、いわゆる「断捨離」は、子供の発達にとってはよくないと思います。捨ててさっぱりする大人にとってはいいんですが、断捨離された空間というのは子供にとって刺激がなさすぎる。子供というのは過剰なものに反応するんです。本棚からあふれてしまってる本とか、道具箱からあふれてしまってるものに子供は興味を持つんです。
「日経ビジネス」高層マンション育ちの子供が「伸びない」理由より抜粋
我が家は、わたしはミニマリストを自称してますが、夫も子どもたちも違います。
そのため、部屋は、いわゆるミニマリスト部屋とは異なります。
正直、以前は散らかり具合にイライラしてましたが、今は、家族みんなが居心地のよい部屋にしたいと思っています。
少しくらいの散らかりは気にしないで、できるところをミニマルにするようにしています。
何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし)」ですね。
ミニマリズムは何でも捨てればいいではない
ミニマリズムは単に何でも片づけて捨てればいいものではありません。
ミニマリズムで大切なのは、心地よい生活環境を作る手段であることです。
けして片付いた部屋が目的なのではないのです。
心地よい空間にするために、手段としてミニマリズムを取り入れて片づけているに過ぎないのです。
これを、はき違えてしまうととても悲惨なことになるので気をつけましょう。
ミニマリストとは、自分に(家族にとっても)必要なものを持ちながら、心地よく、温かみのある部屋を作り上げることです。
心地よいミニマリスト部屋にするには?
必要なものは持ち、不要なものは手放す。
本当に心地よいミニマリスト部屋にするにはどうしたらいいのでしょう?
必要なアイテムとのバランスを考える
必要なアイテムのバランスを取るには、物を持たないことではなく、必要なものを持つという考えをすることです。
どのアイテムが、快適な暮らしのために本当に必要なのかを見極めます。
一つ一つのアイテムが日常生活でどのような役割を果たすのかを考えることが大切です。
心地よいミニマリスト部屋の作り方
心地よいミニマリスト部屋を作るためには、無駄を省きつつ、くつろげる空間にすることが大切です。
自然光の活用
自然光を取り入れることで、部屋が明るく開放的に感じられます。
カーテンやブラインドはシンプルで透明感のあるものを選び、光を遮らないようにしましょう。
カーテンを掛けないという選択肢もありますが、部屋の構造や周囲の状況、防犯面などよく考えて判断しましょう。
自然素材を取り入れる
木材や綿などの自然素材を使用すると、部屋に温かみと自然な風合いを感じます。
家具や室内アイテムに自然素材を取り入れて、心地よいリラックス空間にしましょう。
ベーシックなカラーにそろえる
基本は、ベーシックなカラーにそろえることです。
色味をそろえると部屋に広がりを感じ、落ち着いた雰囲気となります。
派手な色彩やは避け、無駄のないデザインを心掛けましょう。
自分らしいアクセント
必要最小限のアイテムで作られた部屋には、一つや二つ、自分らしいアクセントを取り入れたいですね。
アクセントを取り入れることで、部屋に温かみと個性が加わり、くつろげる空間が完成します。
適切なバランスと工夫を凝らしたデザインによって、必要なものを持ちつつ、心地よい部屋を作り上げることができます。ミニマリズムの理念を大切にしつつ、自身の生活スタイルや好みに合った心地よい空間を見つけることが健全なミニマリズムの実践です。
悲惨なミニマリストの部屋!片づけをやりすぎて何もなさすぎてくつろげない!まとめ
片づけをやりすぎると悲惨なミニマリスト部屋になります。
何事も適度なバランスが必要です。
必要なものを持ちながら、心地よい部屋にすることで、幸せな暮らしが築けます。
片づけを目的にするのではなく、心地よい暮らしのためのひとつの手段としてとらえることが大切です。
適切なミニマリストの実践は、心の安らぎと豊かさをもたらし、日常の中に満足感を生み出します。
物の少なさと心地よさを大切にし、自分の価値観に合ったリラックス空間を作りたいですね。