何もしないスキンケア(宇津木式)をはじめた理由!元サロンスタッフの本音です。
何もしないスキンケアってどんなスキンケア?効果はあるの?
このような疑問にお答えします。
わたしが、何もしないスキンケア(今でいう「宇津木式」)をはじめた理由は超敏感ニキビ肌を治したかったからです。
長年悩まされ続けたニキビ。
皮がめくれるほどの乾燥。
化粧品を使うとピリピリしたり赤くなったり、かゆくなったり。
そんなひどい肌状態をなんとかして改善したいと思ったのが何もしないスキンケアに興味をもったきっかけです。
元々は、メイク好きで外出するときには必ず化粧をしていたわたし。
たとえ、近所のスーパーに行く時でも、簡単にファンデーションを塗って眉を描いていないと外には出られませんでした。
すっぴんを人前にさらすことができなかったのです。
そんなわたしが何もしないスキンケアを知って、実践してみてどうだったかを書いています。
「何もしないスキンケア」を知ったのは宇津木式より10年前
わたしは、宇津木式を知るよりも10年ほど前(20歳頃)に、はじめて「何もしないスキンケア」を知りました。
きっかけは図書館で借りた一冊の本。
どんなタイトルの本だったか忘れてしまいましたが、ちょっと古びた美容関連の本。
著者は皮膚科の女性医師でした。
本に書かれてあった内容は「化粧品をやめれば肌はきれいになる」というようなもの。
本には、化粧品に含まれている有害な成分のことや肌本来の力について書かれてありました。
その本を読んで、当時とても衝撃を受けたのを覚えています。
なぜなら、それまでは、きれいになりたいなら化粧品をたくさん使いましょうと言われていたからです。
昔のわたしは、美容部員に勧められるままに、たくさんの化粧品をそろえました。
月に5万円がスキンケア代に消えていたこともあります。
エステサロンで高額なローンを組んだこともありました。
ですが、たくさんのスキンケア化粧品を使っても、しっかり肌のお手入れをしても肌はきれいになりませんでした。
そんな時に知ったのが、真逆の何もしないスキンケア方法なのですから衝撃です。
わたしは、藁にもすがる思いで、何もしないスキンケアをはじめました。
自己流ではじめた間違った「何もしないスキンケア」
「何もしないスキンケア」に惹かれたわたしは間違った方法で始めてしまいました。
それは、メイクをしてクレンジングを使うということです。
その本を見つけた当時は、メイク化粧品をやめることがどうしてもできなかったからです。
メイクだけはしなければ外出することができなかったのです。
当時はまだ、石鹸で落とせるファンデーションのようなものが一般的に出回っておらず、メイクを落とすにはクレンジングが不可欠でした。
だから、ファンデーションもクレンジングもやめられませんでした。
そのため、当時のわたしがはじめた何もしないスキンケアはメイクしてクレンジングはたっぷり使う。
だけど、化粧水や乳液、美容液などのスキンケア化粧品は何もしないスキンケアでした。
そのスキンケア方法は、今思えば完全に間違っていました。
なぜなら、一番使用してはいけないクレンジングはたっぷり使用していたのですから。
週末だけの何もしないスキンケア
休日など、完全に外出しない日には、肌を休めるためにも週末だけの何もしないスキンケアをしていました。
その頃には「何もしないスキンケア」=「肌断食」という認識が出てきました。
週末だけの肌断食は、佐伯チズさんという美容アドバイザーの方が著書の中で紹介していたスキンケア方法です。
わたしは、佐伯チズさんの著書の中ではじめて「肌断食」という言葉を知りました。
当時のわたしはその肌断食の方法を参考にしながら何もつけないスキンケアをするようになりました。
しかし、よかれと思ってやっていた中途半端な何もしないスキンケアが、予想外に肌状態を不安定にさせてしまったのです。
間違った自己流の何もしないスキンケアのせいで、ますます肌荒れがひどくなっていました。
どのような肌状態になったかというと?
間違った何もしないスキンケアでひどくなった肌
- ひどく乾燥し皮がめくれる
- それなのにべたついてニキビができる
- 化粧品を使うとピリピリしたり顔が赤くなる
- 化粧品を使うと吹き出物ができる
そんな悲惨な肌状態になってしまっていたのです。
あせったわたしは、急にいろいろなスキンケア化粧品を試したり、突然何もしないスキンケアをしたりしていました。
そのうち、いったいどうやってスキンケアをしたらいいのかわからなくなっていたのです。
なぜなら、スキンケアや化粧品の本を読むたびに「化粧品は害」「スキンケアは大事」というような一見真逆とも言えることが書かれてあったからです。
何もしないスキンケアがいいのか?化粧品を使ったスキンケアがいいのか?
何もしないスキンケアがいいのか?
それとも化粧品を使ったスキンケアがいいのか?
どうちらが正しいのかわからなくなりました。
こうして、わたしはスキンケア迷子の数年を過ごしました。
- 「化粧品は害!何もしないのスキンケアがいい」
- 「化粧品は効果的!化粧品を使ってスキンケアしたほうがいい」
このような異なる問題に頭を悩ませました。
- いったいどちらが本当なんだろう?
- いったいどちらが正しいのだろう?
医師ではないわたしには、医学についての知識はありません。
せいぜい美容関連について皮膚やスキンケア、化粧品について学んだだけでした。
ですから、何が正しいのかわからずにいたのです。
多くの美容関連の本を読みました。
その中には皮膚科医の書かれた本もありました。
ですが、医師によっても「化粧品は害」「化粧品は効果的」というように意見がバラバラだったのです。
そこで、わたしは自分の肌なら自分で試すしかない。
そう思って、さまざまなことを試しました。
ドラッグストアで買えるプチプラ化粧品。
エステサロン用の化粧品。高級な化粧品。
自然派化粧品。無添加化粧品。
ピーリング。毛穴を押し出す器具。
ホットタオル。タオル洗顔。
オイル美容。手作り化粧品。
もちろん何もしないスキンケア。
話題となった美容法はほとんど試してきたといっても過言ではありません。
そのたびに肌状態はよくなったり悪くなったりをくりかえしました。
変わらなかったのは、いつまでたってもファンデーションだけは手離せなかったことです。
そんなわたしがファンデーションをやめたいと思うようになった出来事がおこりました。
何もしないスキンケア(宇津木式)をはじめようと思ったきっかけ
何もしないスキンケア(宇津木式)をはじめようと思ったきっかけです。
わたしが何もしないスキンケア(今でいう宇津木式スキンケア)をはじめようと思ったきっかけは妊娠でした。
妊娠したら、なぜだか、少しずつメイクをしたいという気持ちが薄らいでいったのです。
なんていうか、今までのアイラインくっきり、マスカラばっちりのメイクをくどく感じるようになりました。
そこまで時間をかけてメイクして、必死に顔を作りこまなくてもいいような気がしてきたのです。
「女としてきれいでいたい。」
そんな風に思う気持ちが、少しづつ消えていきました。
その気持ちの変化はとてもゆっくりでしたが、確実にわたしの中に広がっていきました。
しかし、女性として美しくありたいという気持ちも完全には失っていなくて、相反する心に戸惑いを感じていました。
妊娠によって変わっていく気持ちと体についていくのが必死でした。
そして、結婚して妊娠してからは人と会う機会も一気に減りました。
仕事も辞めましたし飲みに行くこともなくなりました。
特に妊娠前期は切迫流産もあって寝たきりのような生活をしていました。
そうしてだんだんと外出する機会がなくなっていきました。
こうして文章に書いてみると、なんだかつまらない人生になっていっているように見えますがけしてそうではありません。
わたし自身はこういった生活と自身の変化を楽しんでもいました。
それまでの人生が波乱万丈でそういった人生に疲れていたのもあったかもしれません。
なんとなくゆっくりと流れる時間を愛おしいと思ったり、こういうのが幸せなのかなあと感じたりしたのです。
そうして、気持ちにゆとりができ落ち着いてくると、今まで化粧を一生懸命頑張っていたことに気づきました。
そうです、がんばりすぎていたんです。
何もしないスキンケアで本来の自分と素肌を取り戻す
下地を塗って厚くファンデーションを塗り固める。
眉を描いて、アイライナーにアイシャドウを入れる、マスカラでまつ毛にボリュームを出してと・・・。
出来上がった顔は、ただの厚化粧です。
それは、きれいな姿だったかもしれません。
ですが、化粧をすると化粧に合った自分を演じていました。
若い時はそれを楽しんでいましたし、仕事ではある意味仕事中の自分を演じる必要があります。
だから、それでよかったんです。
ところが、プライベートの時間しかなくなると、そんな風に自分を作ることに疲れてきたんです。
しだいに濃かった化粧がだんだん薄くなっていきました。
すると、なんとなく素の自分を出せるようになりました。
そのことがとても心地よいと感じたのです。
そうすると、ますます化粧は薄くなりました。
だけど、化粧が薄くなると肌の汚さが気になってきました。
今まで、ファンデーションで塗りかため、コンシーラーでシミや毛穴を隠していたのが、明るみになってきました。
「どうしよう!?こんな汚い肌人に見せられない!」
これは、どうにかしなければいけません。
「どうしたらいいんだろう!?」
そう悩んでいたわたしの目に飛び込んできたのが何もしないスキンケア(宇津木式スキンケア)でした。
再び「何もしないスキンケア」に挑戦する日々
2011年頃になると、石鹸で落とせるファンデーションというものが、どんどん登場して一般的に買えるようになりました。
そして、これを機会にもう一度、何もしないスキンケアをやってみようと思いました。
今まで、たくさんの肌に関する本を読んできましたし、美容関係の仕事にも携わってきました。
そんな中で、わたしが惹かれる美容法は、なぜかシンプルなものばかり。
たくさんの化粧品をつけるスキンケアよりも、肌本来のきれいになる力を引き出す何もしないスキンケア。
それを自分は心地よいと感じるのです。
こうして、自分の直感を信じて、もう一度だけこの何もしないスキンケアをはじめることにしたのです。
この何もしないスキンケアが後に知ることとなった宇津木式スキンケアだったのです。
だから、わたしは宇津木式を知るよりも前から、何もしないスキンケアを行っていました。
それにはたくさんの失敗もありましたが、失敗から得られたものは大きかったと今は思えます。
おかげで、ものすごい量の美容関連書籍を読み漁りましたし、こうして宇津木式スキンケアを実践した経緯をブログで紹介できるようになりました。
今のわたしは「何もしないスキンケア」も「化粧品を使ったスキンケア」もどちらも大事だと言えます。