登園拒否────・・・。
それは、子供にとっての初めてともいう試練。
そして、母にとっても、最大の難関であり、早急に解決すべき問題。
と・・・ちょっとプロローグ風に語ってみました(笑)
登園拒否を経験された人は、その苦労が本当わかりますよね。
待ちに待った幼稚園。
子供にしてみたら、初めての社会生活です。
中には、はじめてお母さんと離れ離れになるお子さんもいるでしょう。
不安になって、さみしくなって、幼稚園に行きたくないということもあるでしょう。
最初はみんな同じ。
ちょっと泣いてしまうこともあるでしょう。
だけど・・・。
それが、いつまでたっても、直らなかったり、いつまでたっても、幼稚園に行きたくないと言っていたら・・・。
それは、お子さんにとっても、ママにとっても、つらいですよね。
我が家の長女もひどい登園拒否でした。
あれは、しんどいものです。
泣き叫ぶ子供を見て、自分まで泣きたくなりますし、イライラしてしまうことも・・・。
時には、言う事を聞かない我が子を怒鳴りつけてしまうこともあるかもしれません。
私は、長女が登園拒否をしたときには、泣けてきたし、イライラしたし、怒鳴ってしまいました。
はじめてのことに、どう対応したらいいのかわからなかったのです。
長女の登園拒否に続き、次女も年少になる前の満三歳児のとき、登園拒否になりました。
長女の時には、うまく対応できなかったわたしですが、次女の時にはうまく対応できたと思っています。
わたしがどのように子供の登園拒否に向き合ったのか、その時のことを紹介します。
少しでも、お子さまの登園拒否に苦しむママさんたちの参考になれば幸いです。
長女が年少のときの登園拒否
長女は、赤ちゃんの時からちょっと変わったところのある子供でした。
独自の感覚をもっているというか・・・。
癇癪も激しく、スーパーでは泣き叫び、寝転がって大暴れするような子供でした。
そのため、一時期は、長女を連れて外出するのが怖く、一目を避けていた時もありました。
声をかけても応答がない。
聞こえているのかいないのか?
とても不安な日々を送っていたことを思い出します。
そんな長女も無事に幼稚園に入園することができました。
入園式を終え、翌日の初登園。
「いってらっしゃい」と母に言われ、突然、幼稚園に置き去りにされた(と思った)長女。
後から、先生に聞いたら、幼稚園の教室を飛び出して行ってしまったそうです・・・。
そんな風に始まった幼稚園生活ですから、当然、翌日からは「幼稚園行きたくない」と言われました。
なんとか、なだめたりすかしたり・・・。
「がんばったら、〇〇を買ってあげるから」と、物で釣ったり・・・。
あの手この手で、登園拒否に対応していました。
登園拒否の対処法もいろいろ試しました。
ありとあらゆる、書籍、ネットの情報を探しては、登園拒否の対処法を実践しました。
ですが、何を言っても何をしてもダメだったのです。
わたしは、毎朝、駄々をこねて、幼稚園に行きたがらない長女に対して、イライラし始めました。
そうして・・・。
毎日のように、叱りつけたり、時には怒鳴りつけて、幼稚園に行かせました。
「お休みするって、先生に言いに行こう」
そう長女に言って、とにかく幼稚園まで連れて行きます。
幼稚園についたら泣き叫ぶ長女を先生に渡して逃げるように去っていきました。
こうして騙し騙し幼稚園に連れて行ったこともあります。
幼稚園はいかないといけないところだと、じっくり話をしたこともあります。
ですが、そうすればするほど、長女の心は頑なに幼稚園を拒むのでした。
幼稚園は嫌じゃない?
しかし、幸いなことに、幼稚園自体はそれなりに楽しんでいるようでした。
だから、登園拒否があるのは、朝のいっときだけなのです。
幼稚園に行ってしまえば、お友達や先生と楽しく過ごしているのでした。
そのことが、唯一の救いであり、同時に、辛さでもありました。
なぜ・・・?
嫌でないなら、それほど朝に嫌がるのか?
そんな疑問が私の中にはありました。
そうして、そのことが解消することはありませんでした。
子供の気持ちを組めば登園拒否がなおる!?
わたしには、長女の気持ちがわからなかったのです。
対処法には、子供の気持ちを組むといい。というのがありました。
幼稚園に行きたくないという子供の気持ちを組んであげると登園拒否は収まっていくと・・・。
しかし、この対処法は長女にはまったく効果ありませんでした。
いえ、一瞬は効くのです。
この言葉を言うと、子供は、一瞬、顔が明るくなります。
行きたくない気持ちをお母さんはわかってくれた!
そんな表情をするのです。
だけど・・・。
けっきょく、その後に続くのは、
「行きたくない気持ちはわかるけど、幼稚園は行こうね」
なのですから、途端に子供の顔は曇ります。
だからといって、「幼稚園休んでいいよ」と言えば・・・。
その休んでいる時だけが、うれしそうで、また、行かなければならないと知ると、暗い表情になるのです。
ずっと、幼稚園を休むわけにはいかないと思っていましたから。
けっきょく、子供の気持ちを汲み取ったつもりでも、解決にはなりませんでした。
年少の長女から登園拒否が消えたのは?
そうして・・・。
長女の幼稚園行きたくない病は、年少の三学期まで引きずりました。
意気揚々として、幼稚園に行き始めたのは、年中の二学期が過ぎてからだったように思います。
そうして、年長になると・・・?
幼稚園行きたい!になりました。
長女の登園拒否は、時が解決しました。
もう、これは仕方なかったと思っています。
わたし自身も母として至らなかったのですから。
ですが、同じように次女が登園拒否になった時に、ある方法を試したら?
あっという間に登園拒否がなくなったのです。
この方法をもし、長女に試していたら?
そう思わずにいられません。
わたしが次女に試した登園拒否に一発で効いた対応とは!?
登園拒否「幼稚園行きたくない」と言われた時に効果的だった対応の仕方とは!?
「幼稚園行きたくない」と子供に言われた時に効果的だった対応の仕方を紹介します。
長女の時には解決できなかった子供の登園拒否。
それが、次女の時にはあっさりと解決したのです。
そのときの対応を紹介したいと思います。
これが、お子さんの登園拒否に悩むママの参考に少しでもなれば幸いです。
次女の登園拒否のはじまり
次女は年少の一つ下の満三歳児から幼稚園に入園しました。
不安もありましたが、上に年中の姉(長女)がいたので、思い切って入園させたのです。
最初は、楽しそうに通い始めました。
登園拒否がはじまったのは、入園して一週間ほど経ってからのことです。
病気で一週間ほど、幼稚園を休んでしまったことをきっかけに登園拒否になりました。
今思えば、最初に嫌だと言わなかったのは、次女なりに頑張っていたんだろうなとも思います。
それが、病気になって、再び母と一緒の時間を過ごしたことで、やっぱりお母さんと一緒がいい!という気持ちになってしまったのでしょう。
幼稚園に行きたくないと言われて
それは、病気も治った週明けのこと。
ようやく、熱も下がり、元気になりました。
一週間ぶりくらいの幼稚園です。
11月に入園したばかりで、慣れ始めたところのおやすみだったので、なんとなく嫌な予感はありました。
案の定、次女は「幼稚園行かない」「体調悪いから、お休みする」と言い出したのです。
もちろん、体調は回復しています。
わたしは、どうしたものかと考えました。
そのとき、わたしの脳裏に浮かんだのは、長女の登園拒否のことでした。
また、あの悪夢のような日々を送るのかと思うと、落胆せずにはいられませんでした。
幼稚園に楽しんで通ってくれなくてもいいから、せめて、朝からぐずることだけはやめてほしいと自分勝手なことを思いました。
そして、やっぱり満三歳児で幼稚園に入れたのは、まだ早かったのでは?
普通に年少さんから入園してもよかったのではないだろうか?
そう思っては、自分を責めて入園を取り消そうとまで思いました。
ですが、たとえ年少から入園しても、登園拒否がおこらないとはいえません。
そこで、わたしは、長女の登園拒否の時と同じように、ネットで対応策を探しました。
よくある登園拒否の対応では解決しなかった
けれど、検索しても、出てくるのはありきたりの対応策ばかり。
どれも長女の時に試したものばかりでした。
ですが、長女と次女は違う人間。
もしかしたら、長女にはダメだった対応でも次女には効果があるかもしれない。
そう思ったわたしは、次女にも長女と同じように対応してみました。
ところが・・・。
試した対応策はどれも効果を発揮しませんでした。
よくある登園拒否の対応策では、長女ばかりでなく、次女もダメだったんです。
いえ、一時しのぎにはなります。
ですが、どれも完全に登園拒否を無くすことはできなかったのです。
ところが、ある日、今までとは違う対応策を見つけました。
それはとあるサイトに書かれていました。
その方法を試すと・・・?
なんと、一瞬で登園拒否が収まったのです。
一発で効果を発揮した登園拒否の対応策とは?
その日も次女は、「幼稚園行かない」と言い出しました。
わたしは、サイトに書かれてあったその一言を次女に言いました。
すると、次女の顔色が変わりました。
次女の言葉が「幼稚園行きたくない」から、「幼稚園がんばってくる」に変化したのです。
行きたくない気持ちをグッと堪えて、がんばっている様子が明らかです。
そんなけなげな子供の態度に、何とも言えない気持ちになりました。
しかし、登園拒否がなくなったことにも心の底から安堵しました。
登園拒否が一瞬で直った魔法の言葉とは?
私が「幼稚園行きたくない」と登園拒否をする子供に言った言葉は、笑顔で「ありがとう。」です。
「そんなにお母さんと離れたくないって思ってくれてありがとう。」
「お母さんも〇〇ちゃんと離れるのさみしいよ。」です。
「幼稚園行きたくない」とグズる子供に、大げさなくらい喜んで抱きしめて「ありがとう」と言ったのです。
「お母さんと離れたくないくらいお母さんを大好きな子供の気持ちがうれしい」
だから「ありがとう。」
あなたのそんな気持ちが「うれしい。」ということを子供に伝えたのです。
すると、ぐずって半泣き状態だった子供の顔に笑顔が少し見られました。
そして、力強く「幼稚園がんばってくる」と言ったのです。
「幼稚園行きたくない」という子供の本当の気持ちを理解する
「幼稚園行きたくない」という子供には「お母さんと離れたくない」と思っている子が多いです。
子供はその気持ちを登園拒否という形で、精一杯ぶつけてきているのです。
「お母さんが大好きだから、一緒にいたい。」って言ってるんです。
それに対して「幼稚園も楽しいから行っておいで」では通用しません。
共感したつもりになって「幼稚園いきたくないんだね」と、言っても、子供の気持ちを汲んだことにはなりません。
それでは、いつまでたっても、子供は自分の気持ちが大好きなお母さんに伝わらないことに悲しくなってきます。
結果、登園拒否が無くなることはありません。
どうしてお母さんはわかってくれないのか?と思った子供は、さらに登園拒否がひどくなることもあります。
ですから、「幼稚園行きたくない」と言っている子供の本当の気持ちを汲んでその気持ちに十分こたえて、子供にわかりやすく伝えることが大事なんです。
以来、子供は「幼稚園行きたくない」と言わなくなりました。
「幼稚園がんばってくる」と、朝出かけていき、「幼稚園がんばってきた」と、帰ってきます。
そうしたら「がんばってきた」という子供に対しては、「がんばったね」とたくさん褒めてあげることが大切です。
こうして、子供は、少しづつ自立をはじめます。
大好きなお母さんが自分の心にちゃんといてくれるとわかれば、頑張ってその一歩を自分で踏み出すことができるんです。
わたしは、健気にがんばる子供の姿に思わず涙が溢れました。
理由のない登園拒否はママと離れたくないという子供の心の声
今回の登園拒否の対応は、理由のない場合の対応です。
登園拒否の多くは、はっきりとした理由がないものです。
特に、満3歳児や年少児には、理由のない登園拒否が多いです。
そうすると母親自身もどうしたらいいものか悩んでしまいます。
ですが、理由がないといっても、本当にないわけではありません。
子供自身明確に自覚していないということもあります。
また、その大半は、今回の我が家のように「お母さんと離れたくない」というものです。
もし、あなたのお子さんの理由のない登園拒否に困ったら、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。
大事なポイントは笑顔でありがとう!です。
けして心配そうな顔はしないでください。
子供は親の気持ちに敏感です。
ママやパパの笑顔に安心するのです。
「幼稚園行きたくない」と毎日泣き叫ぶ我が子を見るのは、いくら成長の過程とはいえ辛いものです。
出来るだけ早く子供が幼稚園の生活に慣れてくれるといいですよね。