子育て中のママやパパの悩みのひとつに「子どもが片づけをしない」ということがあります。
赤ちゃんの頃は、ママやパパが片付けてあげていたけれど、ひとり歩きができるようになり、言葉もある程度伝わるようになったら、
そろそろ、自分で遊んだおもちゃくらい自分で片付けて欲しいと思いますよね?
わたし自身、子どもが小さかった頃は、毎日のようにおもちゃの片付け方で悩んでいました。
何度言っても子供は片付けてくれない。
片付けない子供にイライラして、つい怒鳴ってしまったことも一度や二度ではありません。
「どうして子供は片づけをしないんだろう?」
「どうしたら子供は片付けるんだろう?」
「片付け方って子供に教えるもの?どうやって教えるの?」
そんなことを考えて頭を悩ませていました。
この記事では、子供が片付けないことに悩んだわたしが行きついた解決策。
「片付け方を子供に教えて片付けができる子にする方法」について書いています。
この記事の内容
- 子どもが片付けをしない5つの原因
- 自分で片付けができる子になるための子供に片付け方を教えるコツ
子どもの片付け育に悩むママ・パパの参考になれば幸いです。
※この記事の片付け方は、幼稚園児以下のお子さん対象です。
この記事を読む前に「片付けができる子供になるためのはじめの一歩」をぜひお読みくださいませ。
片付けができる子供になるためのはじめの一歩は「片づけの意味」を教える
どうして子供は片付けないの?子供が片付けをしない5つの原因
「子どもが片づけをしない」
子育て中のパパやママの悩みでも多い、子どものお片付け問題。
自分が遊んだおもちゃさえ片付けない傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な子供たち。
「なぜ、子どもは片付けをしないのでしょう?」
実は、子どもが片づけをしない理由は、片付けについて何も知らないからなんです。
「片づけない」のではなく「片付けられない」だけなのです。
「片づけなさい」と言われても、「片づけ」って何だろう?と思うのが小さな子供。
ですから、子どもに片づけを教えるためには、まず、片付けとは何ぞや?ということを教えなくてはなりません。
子どもに片づけとは何か?(片付けの意味)についての教え方はこちら( ↓ )をどうぞ。
この記事では、片付けの意味を知ったうえで、さらに片付けない・片付けられない原因を考えます。
子どもが片付けない・片付けられない5つの原因とは?
- 片付け方を知らない
- 子供では片付けられない場所に片付け場所がある
- 片付けに手間がかかる
- 片付けが楽しくない
- 片付けにメリットを感じない
1、片付け方を知らない
子供が、片付けない・片付けられない原因として、まず、子どもは片付け方を知らないということが言えます。
遊んだおもちゃを、どこにどのような形でしまっていいのかわかりません。
だから「おもちゃのお片づけしようね」と言われても、そのおもちゃをどうしていいのかわからないのです。
片づけというのは、片付け方があり、学んで習得していくものです。
そして、学ぶためには、身近にいる大人が片付け方を教えてあげる必要があります。
2、子供では片付けられない場所に片付け場所がある
片付け方を知ったとしても、いざ片付けようとしたら片付けられない。
そんな場合もあります。
これは、子供では手の届きにくい・しまいにくい場所に片づけ場所を作ってしまった場合です。
これは、片付けの得意な人や、見た目の収納にこだわる人が陥りやすいものです。
大人にとって、なんでもない収納場所が、幼い子供にはとてつもなく困難な収納場所になってしまうこともあります。
子どもの年齢に合わせた収納場所を用意してあげましょう。
3、片付けに手間がかかる
2と重複する内容ですが、片付けるために手間がかかると子どもは片付けません。
大人だって面倒だなと思うと、ついその辺の棚の上に物を置いてしまうことがありますよね?
片付けをする時
- 押入れの扉を開ける
- 押入れにしまってある収納棚の引き出しを開ける
というように、一つの物を片付けるのに何アクションもかかると片付けることが面倒になります。
人間は面倒なことが嫌いな生き物です。
片付けが面倒だと片付けなくなります。
それが子供ならなおさらです。
片付けるためには、片付けのステップを少なくすることが大切です。
4、片付けが楽しくない
子どもは楽しくないことはやりたがりません。
子供にとって片付けというのは、好奇心を刺激されることもなく、何も生み出すことのない面白みのないものです。
はっきりいってつまらない!
それが、子どもにとっての片付けです。
だからやりたくないし、片付けるよりも遊んでいる方が楽しいのです。
大人でもそうですよね?
5、片付けにメリットを感じない
片付けをすることで得られるメリットが子供には全くありません。
メリットがなければ片付けなどしません。
する必要がないのです。
大好きなおもちゃで遊ぶことをやめて、しまわなければならないのが片付けです。
子供にとったら、メリットどころかデメリットになってしまうでしょう。
「部屋がすっきり片づいて心地よい」というのは、大人側の事情です。
子どもは、大好きなおもちゃが目の前に広がっている方がうれしいものです。
「なんにもない空間なんてつまんない!」
それが子供です。
以上が子供が片づけをしない5つの原因です。
片付けというものから程遠いところにいる子供たち。
そんな子供たちに、自ら片づけをしてもらうには、いったいどうしたらいいのでしょう?
それには、まず、片付けられない原因を解決してあげる必要がありますよね。
年齢に応じて、親が子供の片付けられる環境を用意する。
そして、子供が自分で片付けができるように教えていくのが片付け育です。
子供に片付け方を教えるコツ!自分で片付けができる子になるために親ができること
自分で片付けができる子になるために親ができることってなんでしょう?
それは、まず、子どもの片付けられない原因を取り除きます。
次に、子供に片付け方を教えることです。
片付けられない原因を、片付けられる要因にしてあげるのがコツです。
子どもに片付け方を教える5つのコツ!
- 片付け方を知らない子供には片付け方を教える
- 子供でも片付けられる場所に片づけ場所を設ける
- 片付けのアクションを減らして楽々お片付け
- 片付けって楽しい!って子供に教えてあげよう
- 子どもにとっての片付けるメリットを最大限伝える
1、片付け方を知らない子供には片付け方を教える
片付け方を知らない子供には、片付け方を教えましょう。
どこに何をしまったらいいのか?
子供と一緒に片づけながら、片付けの仕方を教えます。
「ブロックは、この箱の中に入れようね」
というように、ひとつひとつの物に対して、どこにどのように片付けたらいいのかを教えます。
年齢や子供の個性によっても伝え方がいろいろあります。
その子に合わせた片付け方を教えてあげましょう。
正直、面倒です。
わたし自身、できたりできなかったりしました。
幼い子供にじっくり片づけを教えるのってしんどいです。
2、子供でも片付けられる場所に片づけ場所を設ける
子どもが片付けようと思っても、片付けられない場所に片づけることはできません。
子供でも片付けられる場所に片づけ場所を作ってあげましょう。
年齢によって、できることが異なります。
年齢に合わせた片付け場所を作ってあげることが片付け方をレベルアップしていくうえで大切です。
子どもの片付け環境を整えるのは親の役目です。
3、片付けのアクションを減らして楽々お片付け
ひとつの物を片付けるのに、扉を開けて、引き出しを開けて・・・と、何度もするのは大人でも面倒ですよね。
片づけをするのに、扉を開けるなどの行動(アクション)が多いと、途端に片付けが負担になります。
子供ならなおさらです。
子供の年齢に応じた片付けやすい方法にしてあげましょう。
たとえば、幼い子供であれば、箱に放り込むだけなどというように、ワンアクションで済む片付け方がいいですね。
4、片付けって楽しい!って子供に教えてあげよう
子どもは楽しいことが大好きです。
楽しいことなら、ダメと言ってもやっちゃいます。
それが子供です。
だから、子どもには片付けって楽しいことなんだと教えてあげましょう。
まあ、正直、そんなに楽しいものではありませんが・・・。
わたしだって、片付けるよりもっと他の楽しいことをしていたいです。
子供ならなおさらです。
片付けよりも、遊んでる方が楽しいのです。
その楽しい遊びをやめてまで片付けるのは子供には難しいことなのです。
そこで、子どもにはお片づけ自体を楽しめるように教えてあげましょう。
そのときのコツはママやパパの表情。
ニコニコ笑顔で片付けを教えてくださいね。
けして叱ったり、怖い顔をしないでほしいのです。
片づけのときに、怒られたら、それだけで子供には片付けはイヤなものになってしまうのです。
5、子どもにとっての片付けるメリットを最大限伝える
あなたが片づけをするメリットってなんでしょう?
わたしなら、快適な空間を維持できるっていうメリットがあげられます。
ところが、そこら中におもちゃがある方が大好きな子供にとったら、片付けるメリットってなんにもないんです。
しかし、そこを丁寧に教えていくのがママ・パパの腕の見せ所。
「片付けをすると、こんなにいいことがあるんだよ~。」って。
「快適な空間が手に入る」という感覚は、小さな子供には難しいかもしれません。
なんたって、おもちゃがそこら中に溢れてる方が子供には魅力的ですから。
そんなときは、片付けをした後に「お部屋がすっきりして気持ちがいいね」と子供に向かって笑顔で伝えましょう。
大好きなパパやママが言えば、子供は「そうなんだ」って思うようになります。
刷り込みが大事です。
他には、ご褒美を与えるというのも、幼い子供には効果的なメリットです。
我が家はこの方法をよく取り入れていました。
例えば「片付けたらおやつを食べようね」や「片付けたらテレビをみよう」などです。
この方法は、有効ですが多用するのもどうかと思っています。
「もので釣ってばかりもどうかなってね」
最後に、子供にとっての究極のご褒美(メリット)を紹介します。
それは、大好きなママやパパから褒めてもらえることです。
お片づけができたら、お子さんをたっぷり褒めてあげましょう。
我が家では、褒めてもらいたくって、お片づけのたびに誇らしげに報告してきたりしてました。
子供に教える片付け方のコツ!自分で片付けができる子になる方法とは?のまとめ
子供に教える片付け方のコツ!自分で片付けができる子になる方法とは?のまとめです。
いかがでしたか?
今まで、子どもに「片付けなさい」と言いながらも、片付け方をきちんと教えていなかったことはないですか?
正直、片付け方を子供に教えるというのは親にとっても面倒です。
手間がかかるし、時間もかかります。
子どもは、素直に聞いてくれることばかりではありません。
教えることに疲れてしまうこともあります。
わたし自身、子どもに片付け方を教えるよりも、自分が片付けてしまった方が簡単だと何度も思いました。
ですが、わたし自身の子育ての目標は、子供の自立です。
そのためにも、自分の身の回りのことくらいはできるように教えていくのが親の務めだと思っています。
だからといって、毎日きちんとするのは疲れてしまいますよね(苦笑)
だから、できるときだけでいいんです。
時間に、気持ちに、余裕のある時だけでもいいから、子供と一緒に片づけをしながら教えてあげませんか?
大好きなパパやママと一緒にやる。
実はこれが子供にとっていちばん楽しいしご褒美なんです。
ママやパパと一緒に片づけをする。
大好きなママやパパとするなら片付けだって楽しいんです。
おまけに、片付けが終わったらママやパパが笑顔になる。
それは子供にとって最高にうれしいことでもあります。
こういったことに気付くまでに、わたしは長い時間を要しました。
わたしの理想とする部屋ばかり追求してきて、子供のことをまったく考えてなかったんです。
片付ける場所についても、子供では、あまりに片付けにくいところを収納場所にしていました。
その方が、私にとって、片付いた空間になるからです。
子供に片付けなさいと言うだけで、全く子供のことを考えていない収納にしてしまっていたのは、わたしです。
片付けられる子供になってほしいと思うなら、まず変わらなければいけないのは、わたしでした。
子供の視点になって、片付けやすい環境づくりをすること。
そして、子供と一緒になって片付けを楽しむこと。
それが、いずれ、おもちゃの片付けだけでなく、生活全般にわたって子供が自ら片づけをできるようになるためには大切なことだと感じています。