子供の滑舌が悪い。
そう心配している親御さんはわたしだけではないでしょう。
いったいどうして、子供の滑舌がおかしいのか?
おかしくなってしまったのか?
そんな風に疑問に思っている方もいるかもしれませんね。
わたし自身、どうしてそんな変な滑舌のしかたをするのか、明確な答えは出ないままでした。
矯正歯科に通うようになって、舌の動きを指摘されてからは、それが原因なのだとわかってはいましたが、じゃあなんで舌の動きが悪くなったのかまではわからないでいたんです。
それが、今回、言語聴覚士の方に検査をしてもらってはっきりしました。
子供の滑舌の悪さは鼻づまりによる口呼吸の弊害
子供の滑舌が悪くなった原因のひとつに、鼻づまりによる口呼吸があったのです。
それはどういうことかというと?
長女は、小さい頃から、年中、鼻水が出ているような子供でした。
鼻づまりをおこし、鼻呼吸がしづらいことが多くそのうち口呼吸が癖になっていきました。
原因は、通常よりアデノイドが大きく、ちょっとの鼻水でも鼻がつまって呼吸しづらくなっていたからです。
さらに、娘は真冬の間は鼻かぜ。
真冬以外は、花粉症にかかり常に鼻水・鼻づまりに悩まされていました。
鼻がつまっていると、何か物を食べるときも、十分に口を閉じて咀嚼できません。
口をきちんと閉じてしまうと、鼻がつまっていて呼吸ができないからです。
そのため、よく食べ物を噛まずに飲み込んでしまいます。
それは、口の中で充分な咀嚼が行われていないということです。
充分な咀嚼が行われないというのは、口の中で十分に舌を使って食べ物を食べていないのです。
本来は咀嚼によって十分な舌のトレーニングがされるはずだったところ、長女はそれがまったくされてこなかったのです。
そのため、舌先を上手に使うことができなくなっていました。
そのような状態であったため、舌先を上手に使ってこそきれいな発音が可能となるサ行がうまく発音できなかったのです。
言語聴覚士の方が言うには、アデノイドが小さくなっていて鼻詰まりが解消されない限り、言語訓練は難しいかもしれないとのこと。
幸いなことに、耳鼻科の検査で娘のアデノイドは通常サイズになっていたので、鼻呼吸が可能と判断されました。
あとは、癖になってしまっている口呼吸を治し、口を閉じてしっかり咀嚼できるようにすることが大事ということです。
まさか、鼻詰まりから口呼吸になったことが原因で滑舌に問題がでるとは思いもよりませんでした。
ですが、矯正歯科や耳鼻科で言われたことを考えると、このような結果になってしまったのは当然だったのだと今さらながら思います。
ただの鼻づまり、口呼吸と侮っているとあとで後悔することになりかねませんので、もし、気になる方は早めの診察をおすすめします。