ロングロングケーキ「庭はみどり川はブルー」のあらすじ感想

ロングロングケーキの作者は、大島弓子先生。
「ロングロングケーキ」には「庭はみどり川はブルー」を含めた6編が収録されています。

庭はみどり川はブルーあらすじ

「庭はみどり川はブルー」の舞台は、何処にでも居る核家族の一家です。

ある日、杏子は、3歳の娘・槐と6ヶ月の図子王を残して亡くなってしまった。

杏子が死んでからというもの、槐は、極度に落ち込み食事すらしなくなった。

槐を心配した杏子は槐に憑依することとなった。

 

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庭はみどり川はブルーネタバレ

生命の危機に陥っている娘が心配で、槐がある程度元気になるまで、杏子が代わりに食べて運動することとなった。

3歳児らしく成長して行く姿を母親として望む姿が憑依と言う形で表れたのだった。

イラストレーターの夫は、主に自宅で仕事をしてその合間に家事や図子王の子守りをしていた。

槐の保育園の送迎も夫の役目となっている現在は、杏子が生きていた頃と違って、大変慌ただしい生活に激変していた。

そんな中、隣の家に住む美大生の染子は、杏子の夫に片思いをしていた。

庭はみどり川はブルーは、身体は三歳児、心は大人の女性である槐の視点から見た日常が語られます。

庭はみどり川はブルーを読んだ感想

他の作品とは明らかに違う点として、3歳の子供が大人の思考で物事を考えて対処しているところがおもしろかったです。

しかし、夫は自分の幼い3歳の娘と思っているので、大人が口にする様な、様々な言動にパニックに陥りながらも、日常生活を頑張って行こうと奮闘する姿に心を打たれました。

3歳児の視点で見る自分の家は、こんなにも大きかったのかと驚いたり、洗面所で手を洗うだけでも台の上に乗らなければ届かなかったり、格納庫の様な冷蔵庫と、洗面器の様なスープ皿等、槐の身体を通して語られるシーンは圧巻でした。

特に冷蔵庫は、上の扉に手が届く筈がないので幼児の頃は、大人用のキッチンに在る椅子を引きずりながら冷蔵庫の前に持って行き、その上によじ登って上の扉を開ける事が頻繁でした。

お菓子が入っている食器棚も、同様に踏み台を自分で工夫しては、手を伸ばして開けていました。

槐の心は妻の杏子なので、染子が夫に何かにつけて世話を焼いて来ることを気に入らなく思うことには思わず共感してしまいました。

嫉妬して当たり前だと思います。

しかし、2人の子供の今後を考えたら信頼出来る母親が居た方が良いし、染子は気さくな人物なのです。

子供の世話が大変で、毎日奔走している夫を見る度に、杏子の心も次第に変わって行く感じが物語を通して伝わってきました。

自分のいなくなった後の家族の暮らしを垣間見ることのできる「庭はみどり川はブルー」。

うれしいことの反面、とても切ない気持ちになりました。

 

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