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ミステリと言う勿れのネタバレ感想!久能整のすごさが面白い!

ミステリと言う勿れ(みすてりというなかれ)を読みました。

ものすごくおもしろかったです!

作者は田村由美先生。

『BASARA』や『7SEEDS』という大人気漫画の作者さんでもあります。

わたし、『BASARA』も『7SEEDS』も知っていはいるのですが、読んだことがありません。

大人気の漫画だということは知ってはいたのに、なぜか読まずに来てしまいました。

他の漫画家さんの漫画を読むのに忙しかったんですよね。

で、気づいたら、バサラも連載は終わっていたし、セブンシーズについても、なんだか読む機会を逃してしまったという感じです。

ですが、今回のこのミステリと言う勿れについては、1巻から読むことができました!

 

『BASARA』『7SEEDS』に続く田村由美先生の超傑作!

大御所ともいうべき田村由美先生の作品を読むのはこれが初めてです。

そして、読んだ感想、第一声は「おもしろい!」でした!

いや、本当におもしろかったです。

もう、なんで今まで、田村由美先生の漫画を読まなかったのか、後悔するくらいおもしろい!

少女漫画と青年漫画の両方を取り入れたような不思議なその世界観と、確かなストーリー。

田村由美先生のすごさに、圧倒されます。

こんなに作りこまれた作品を描くことができる漫画家さんだったのですね。

バサラやセブンシーズがあれほど、話題になったわけですね。

長い漫画ですが、読む価値はありそうですね。

ミステリと言う勿れも長く書いて欲しい作品ですね。

一見、漫画の表紙が少女漫画っぽくないし、微妙そうだったので(笑) 読もうか迷っていた作品でした。

ですが、今回、読んでみて本当によかった!

もう久々の大ヒット漫画です。

老若男女問わずすべての人におすすめ!読んで欲しい漫画です!

ミステリー、心理学、哲学要素もふんだんに盛り込まれた傑作!

ミステリと言う勿れ1巻エピソード1のあらすじ

ミステリと言う勿れの主人公は、久能整(くのうととのう)という男子大学生です。

まず、この設定、少女漫画ではありえないですよね(笑)

青年漫画の間違いでは!?って思っちゃいます。

で、その久能整という青年が、初っ端から、殺人の容疑者として警察に任意同行を求められる場面から物語ははじまります。

「うん、カレー日和だ」

なんて、爽やかに始まったかと思ったら、あっという間に警察のお出ましですから(笑)

少女漫画のように始まったかと思ったら、いきなり青年漫画の展開です。

玄関先で、刑事からの尋問ともいう、質問が久能整に浴びせられます。

ところが、久能整は冷静に、平然とそして淡々と事実を述べていきます。

刑事に同行を求められ、抵抗するでもなく管轄の警察署に連れていかれた久能整。

簡単な取り調べがはじまりました。

 

久能整の取り調べにあたったのは、ベテラン刑事の薮(やぶ)と青砥(あおと)いう人物だった。

2人の刑事に囲まれた整。

だが、その表情は落ち着き払っている。

刑事の圧のかかったような質問にも、静かに、自分のペースを乱さず答えていく。

そして、ただ質問に答えるだけではないのが、このミステリと言う勿れのすごいところです。

絶妙なタイミング、設問によって、整が刑事を言い負かす、というか、取り込むというか・・・。

ケンカを売ったというか・・・。

「何もしてない僕を冤罪に落とし込むほど・・・」

この名言にジーンとしました!

見ていて、あっぱれ!って感じで、このシーンはものすごくカッコよくって、スカッとしました。

論理的な整の反論は本当に見事で、これほど頭のいい人間っているんだあと感心してしまうほど。

と、同時に作者の田村由美先生の頭のキレに感動してしまいました。

 

ミステリと言う勿れ1巻ep1ネタバレ感想

乙部克憲(おとべかつのり)編ネタバレ感想

久能 整(くのう ととのう)は、天然パーマの謎めいた大学生。

近所で起こった、殺人事件の容疑者となった整は警察の執拗な取り調べにあう。

ところが、その取り調べ中に整は、爆弾発言をする。

ざわつく周りをよそに、涼しい顔で警察署を後にする整だったが────・・・。

取り調べは翌日も続いた。

取り調べには、乙部克憲(おとべ かつのり)と池本(いけもと)という2人の刑事が現れた。

開口一番整は乙部に言った。

「子煩悩なんですか?」

整は、昨日の取り調べの最中に乙部が子供の愚痴をこぼしていたのを聞いていた。

そして、今日の取り調べでその話題を持ち出してきたのだった。

「久能、何をはぐらかし・・・」

そう言いかけた乙部だったが、構わず整は続ける。

淡々とした独特の語り口調で整は、乙部の子供との関係について話す。

ついその口調に、話に耳を傾けてしまった乙部は────・・・。

整への取り調べをやめて、取調室から出て行ってしまったのだった。

 

このシーンを読んで、思わずうるっと来てしまいました。

整の語った、親子間の遺伝子の話は、わたしも知っていた話ですが、整のその独特な口調に、思わず聞き入ってしまいました。

独特な口調と言っても、実際は漫画なので、口調はわかりません。

ですが、絶対に独特な感じがするんです。

そう、たとえば、整が語るときの表情は、無表情とも穏やかな笑みを浮かべているともとれるのです。

そしてその口から出てくる言葉は、すごく普通なのに人の心の神髄をつくような・・・。

読んでいても、整という人物のすごく不思議な感じが伝わってきます。

乙部もそんな整に自分の心のモヤモヤとか葛藤していたものを、スッと解決してもらえたかのようになりました。

なんていったらいいのか・・・乙部の心を救ったとでもいうのでしょうか?

このミステリと言う勿れという漫画は、ただのミステリーやサスペンス漫画ではなさそうだと思わせるのに十分なシーンでした。

そして、それは、乙部だけではなく後の人物にも続いていくのです。

 

風呂光聖子(ふろみつせいこ)編ネタバレ感想

刑事の取り調べに遭いながらも、その独特な口調と冷静さを失わない主人公・久能整(くのうととのう)。

整の語りにやられたのは、乙部だけではなかった!

次なる標的!?は新米女性刑事の風呂光聖子(ふろみつせいこ)巡査。

整の指紋を取るために、風呂光聖子は取調室に入った。

上司に怒鳴られ、おどおどしながら指紋をとる風呂光聖子に、整は言った。

「ペットが亡くなったんですか?」

この話題も、先日の取り調べ中に整が、小耳にはさんだ情報だった。

「猫ですか?」

整は、淡々と続ける。

そんな整の言葉に、聖子はしだいに心がほぐれていった。

そして、そんな聖子の心の変化を感じとったかのように、さらに整は続ける。

だが、そこで聖子はあらぬ方向に勘違いをした。

「バカにされてるんでしょうか?」

怒りか、悲しみかそんな感情が入り混じったかのように小刻みに震えながら聖子は必死で自分の心を保った。

そんな聖子に整は、静かに語りはじめた────。

 

人の心をつかむのがうまいというのか、その人物が気に病んでいることをつくのがうまいというのか・・・。

とにかく、整の語りはすごいのひとことです。

持ち出すたとえ話とか、絶妙過ぎて、スッとその相手の心に届いてしまう。

まるで、仏のような人間。

そんな風に整のことを思いました。

そして、そんな整のような人物を描けてしまう田村由美先生のすごさに本当に感動です。

乙部のエピソードにしろ、聖子の猫の死に際のエピソードにしろ、何かしら知識がないと描けないシーンです。

それを、これほど見事にさらりと描いてしまえる田村由美先生。

わたしの少ない語彙ではそのすばらしさを表現することをできず、申し訳ないかぎりです。

けど、このミステリと言う勿れを読んだ人は、そのすごさを実感するでしょう。

まあ、そんなこと実感しなくても、漫画自体すごく楽しめる物語ですけどね。

 

池本優人(いけもとゆうと)編ネタバレ感想

次に、彼の取り調べにあたったのは、風呂光同様、新米刑事の池本優人巡査。

取調室に入るなり、池本は久能に言われる。

「奥さんとケンカでもしたんですか?」

さらに、久能は言った。

「奥さん、何か月ですか?」

この整の洞察力のすばらしさ。

そして、池本が奥さんとケンカした理由を整に話すのですが、その内容を聞いて、的確なコメント?アドバイスをする久能。

このシーン。すごくスカッとしました。

家事を手伝ってやっているのにと思いあがっている、世の夫たちに読ませてやりたいシーンです。

このワンシーンを読むだけでも、この漫画を読む価値あるかも?

そして、この池本巡査ですが、根はとっても素直でいいやつのようですね。

そして、奥さんのことをとても大事に思っているようです。

その証拠に久能に言われたことをちゃん実践します。

そして、奥さんとも仲直りします。

読んでてちょっとうれしくなった瞬間です。

ワンシーンワンシーンがとても深いのです。

 

青砥成昭(あおとなりあき)編ネタバレ感想

ミステリと言う勿れというだけあって、単純なミステリーオンリーの漫画ではありません。

その一つ一つに人間の真実を抉るような深いシーンがたくさんあります。

刑事の青砥と対峙する場面も、まさにそんな瞬間です。

昔の冤罪事件を持ち出して、青砥に淡々とした口調で迫るところも、久能の凄さを物語っています。

刑事相手にそんなふうに渡り合えます?

普通の人なら、無理ですよね?

もちろん漫画だからなんですが、ただのフィクションで終わらせられない魅力がこの漫画にはあるんです。

「どれだけ虚言を尽くしても、真実は一つなんだからな」

そう刑事の青砥成昭(あおとなりあき)は言った。

だが、その言葉を聞いた久能整の反応は意外なものでした。

青砥の言葉に、わざとらしく驚く久能。

「真実は一つなんて、そんなドラマみたいなセリフ言う人がいるなんて」

そう久能はいったのです。

そして、久能はひとつの例を出し、青砥に真実の例を出します。

そして、ここで久能整の名言炸裂!

「真実は一つじゃない。2つや3つでもない。」

「真実は人の数だけあるんですよ」

おぉ~!

かっこいい!整!

ぽやぽや頭の一見さえない男が、めちゃいい男に見える瞬間です(笑)

深いですね。

真実は人の数だけある。でも事実は一つしかない。

これ、なんかのときに使いたいわ。(使えそうなときないけど・・

読むたびに、本当に久能のすごさと、それを描く田村由美先生の凄さを実感する漫画です。

 

ミステリと言う勿れ1巻ep1の結末&感想

何人かの刑事との取り調べを終えた整。

彼は、ある結論にたどり着いた。

誰かが、自分を陥れようとしている・・・。

整の下した結論とは────!?

 

その日も整は、薮警部補から取り調べを受けていた。

執拗に整の犯行を示唆する薮。

だが、整はそんな薮に対抗しはじめた。

静かに淡々と語り始める整。

 

まさかの展開に驚きました!

いや、そうだったのか~と、まさにミステリー!

こんな短いストーリーの中にこれほどの要素を入れ込む田村由美先生、すごすぎです!

そして、さらに、この結末が見えたと思ってほっとしたら、まだ終わってはいなかった!

それが、すごくいい!本当におもしろい!

エピソード1を読んだだけであっという間に、整の魅力に引き付けられてしまいました。

ミステリと言う勿れep2のネタバレ感想!なぜ人を殺してはいけないのか!?

「カレー日和だ」

そんなセリフではじまった、エピソード2のミステリと言う勿れです。

エピソード1に続いて、主人公・久能整(くのうととのう)のカレー好きが伺えます。

そして、今回またしても、カレーを煮込み始めたところで、邪魔をされます。

そうです、警察官に(笑)

ピンポーン♪

玄関のチャイムが鳴ったかと思ったら、ドンドンドン!とけたたましくドアを叩く音が・・・。

同時に、

「久能くーん」

と、整を呼ぶ声。

それは、エピソード1で妙に整に親近感をもった刑事の池本だった。

ミステリと言う勿れep2のネタバレ

刑事池本の雑談

池本が訪れたのは、嫁とのことを聞いてもらうためだった。

池本が言うには、子供が生まれてから、嫁はピリピリして、イライラしているという。

池本としては、子育てもけっこう手伝ってるし、何が不満なのかわかっていない様子。

「なんで僕にきくんですか」

整は、頭を抱えながら池本に言った。

「なんか言ってくれそうだから」

そう池本は、前回のときの整の助言により嫁と仲直りをしていた。

だから、今回も整に頼りに来ていた。

彼なら何か言ってくれそう。

整は、メジャーリーガーの監督の話を持ち出し、その独特の語り口調で話し始めた。

日本とアメリカの父親の子育て感の違い

ここから、子育てに対する日本とアメリカでの差を淡々と語り始めます。

その内容にすごくはっとさせられます。

整は物事を多面的に見る青年です。

ありとあらゆる出来事を多方の局面から客観的に眺めます。

すごく達観したようにも思えます。

この漫画を読んでいると、ときに漫画を読んでいることを忘れてしまうほど、人生観や自分自身の認知について問われます。

もちろん、単純に楽しめるのですが、ただ面白い!だけじゃないものがあります。

すごく勉強になるということもあるし、物事を考えさせられることもあります。

 

事件は起こった

エピソード2はまだ始まったばかりです。

これが序章です。

これから、本題に入っていきます。

池本のくだらない?雑談に耳を傾けた整は、その日大事な予定がありました。

しかし、池本は続けます。

「本題はここからなんだ」

そう言って、まだ警察しか知らない事件について整に話します。

しかし、整は、大事な予定のために池本の話を切り上げます。

そして、バス停へ急ぎます。

慌ててバスに乗った整に、運転手も乗客も整を一斉に凝視します。

バスに乗って、ついウトウトしてしまった整。

目を覚ますと・・・バスは美術館へ向かっていなかった。

 

「全員手を上げろ!スマホから手を放せ!」

突如、バスはナイフを持った男にジャックされた。

男の目的は一体────!?

 

なぜ人を殺してはいけないのか?

バスジャックした男は乗客に様々な質問をし、それに答えさせます。

フルネーム、仕事、目的地、そして自分の欠点など・・・。

「黙れ!」とは言わずに「どんどん喋ろ」と言います。

そして、男は言います。

「この中で人を殺したことがあるヤツはいるか?」

 

「どうして人を殺しちゃいけないと思う?」

皆がそれぞれ殺しちゃいけない理由を述べる中、

ひとり整はこう言った。

「いけないってことはないんですよ」

そして、淡々と整は語りだした。

 

ミステリと言う勿れep2のネタバレ感想&結末

この漫画のおもしろいところは、普通のバスジャックとは違うところです。

まさにミステリと言う勿れという言葉がピッタリとくるような展開になります。

わたし自身、読みながら、この男の目的はいったい何だろうと考えていました。

そして、その目的がなんとなく見えてきたときには、あの無駄に見えた池本の登場が生きてくるのです。

結末では、なんとも意外な終わりを見せたエピソード2です。

整同様に、翔に好感をもっていただけに、切ないです。

彼が整のアパートに訪れる日を夢見てしまいます。

特に、ラストに見せた整の表情。

「翔が遊びに来てくれた!?」

そう思った時の整の表情は今まで見せたことのない子どものようなうれしそうな顔。

すごくかわいらしくて、愛しく思った瞬間です。

それなのに・・・。

せつないなあ・・・。

 

しかし、このエピソード2での出会いは、まだまだ続きそうです。

これで終わりではないように思えます。

証拠?にエピソード3では、翔と絡めた事件が整におきます。

なんだか、この漫画がただの短編のミステリー漫画ではなく、壮大なストーリーに展開していきそうな予感がしてきます。

ミステリと言う勿れep3のネタバレ感想!謎の手紙の暗号を解け!

ミステリと言う勿れep3のネタバレ感想です。

エピソード3は、エピソード4に続く物語となっています。

いえ、エピソード3は、3で完結するのですが、エピソード4に絡んでくるんですよね。

こういった細かい絡みが上手ですね、田村由美先生は。

読んでいて、すごく惹きつけられるんです。

ほんの些細な出来事も、何かに通じてる・・・。

この漫画を読んでいるとそう思わされます。

 

ミステリと言う勿れep3のネタバレ

「広島にいかなくちゃ」

その日、整は新幹線に乗り込んだ。

ガロ(我路)の言葉に誘われるように、印象派展を見るためだけに、広島に向かう。

「今日は、お弁当日和だ」

うれしそうに、整は駅弁を広げた。

と、そこへ、

「お隣りいいですか?」

と、ひとりの女性が乗り込んできた。

もちろん断ることはできない整は、「どうぞ」と言う。

なんとなく、恥ずかしくてこそこそと弁当を食べる整。

お腹もいっぱいになって、満足した整は、席を倒して横になることにした。

と、目に飛び込んできたのは、隣の女性が読んでいた手紙だった。

何気なくその手紙の絵柄を見つめる整。

「きようとにはくるな」

「京都には来るな?」

思わず声に出して読み上げる整。

 

隣の女性が驚いたように整を見つめる。

「どこにそんなこと・・・」

不思議そうにする女性に整は、言った。

「文章ではなくて、その周りにあるイラストの頭文字です」

その事実を知った女性は、他の手紙も広げる。

手紙の束はいくつかあり、そのすべてにイラストが描かれていた。

 

女性は、ひとつひとつイラストの暗号を解き始めた。

そして、整は、誰が誰に充てて送ったのか、この手紙のことを尋ねる。

紘子というその女性は、その手紙にまつわるエピソードをゆっくりと話し始めた。

 

ミステリと言う勿れep3のネタバレ感想&結末

どこへ行っても、何かしら事件?に巻き込まれる整くん。

つい口をはさんでしまうところとか、雰囲気がなんとなくコナンくんに似ているような・・・。

なんて思っている当ブログ管理人のトミ子です。

ちなみに、名探偵コナン、大好きです。

読み始めて&アニメを見始めていったい何年月日が経ったことでしょう(苦笑

いつ、組織の謎が解けるのか!?気になるところです。

と、話しを整くんに戻しましょう。

 

コナン君張りに、頭のよい整は、その日出会った女性の手紙の謎も解いていきます。

そして、それだけではありません。

「後ろの人はお知合いですか?」

唐突ともとれるタイミングで、紘子に尋ねる整。

エピソード1・2ともにそうでしたが、本当に、このミステリと言う勿れは、ひとつ解決したと思ったら、実はまだあったということがありますね。

それも、唐突に思えて本当はちゃんと伏線があったりで、作者の田村先生のすごさに驚かされます。

下手なミステリー小説よりおもしろいくらいです。