リブラブ liveloveネタバレ感想!小田ゆうあ




リブラブ liveloveのネタバレ感想です。

リブラブ liveloveは、大人の純愛を描いて大ヒットした「ふれなばおちん」の小田ゆうあ氏最新作です。

生きることは 愛すること。

愛することは 生きること。

水上素直(みずかみすなお)(25歳) は、恋にも仕事にも、自分なりに頑張ってたつもりだった。

だけど、どこへいっても、どうやっても全然うまくいかない。

自分なんていない方が周りの人に迷惑かけなくて済むんだ。

そう思った素直は陸橋の縁に脚をかけると────・・・。

人生を終えることにした────・・・。

 

注意

以下、ネタバレ含んだ内容になります

⇒ネタバレ前にリブラブの本編をチェックする 

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リブラブ livelove ネタバレ

もういやだ。

この曲を聴きながらもう終わりにしよう。

陸橋の縁に上りながら素直はそう思った。

その前に、あたしの冴えない今日一日を思い出してみるか・・・。

 

ここはわたしの居場所じゃない

外食委託チェーンの内勤業務をしていた主人公・水上素直(みずかみすなお)25歳。

本社で、いろいろあって、二カ月ほど前にここ、M市に飛ばされてきた。

素直が配属されたところは、田舎のゴルフ場。

訪れる客は、リタイアした年寄りのおっさんばかり。

働く従業員は主婦のパートと、なんの刺激も面白みもなかった。

こんなとこ・・・

あたしの居場所じゃない・・・

素直はそう思わずにいられなかった。

 

あんなやついないほうがいい

その日の朝、姉小路という年配の常連客が、持ち込み禁止の食べ物(ヨーグルト)を広げていた。

素直は、姉小路に言った。

「それ、お持ち帰りください。持ち込みはご遠慮いただいてます。」

ところが、素直の言葉に姉小路はごねる。

「ワシ、毎朝これ食べるんや」

「ここで食べてからラウンドするのが日課なのや!」

騒ぎを聞きつけて、ベテラン主婦パートの環(たまき)がやって来て、対応する。

素直はバックヤードに連れていかれて、これまたベテラン主婦パートの伊佐子に説教される。

「あのね、姉小路様のヨーグルトは社長も支配人も黙認してるからいいのよ」

その言葉に怒りを露わにする素直。

「はぁ?なんで?」

「そんなことなんで認められてるんですか?」

「持ち込み食材で体調崩したら結局は本社にクレームまわってくるじゃないですか!!」

素直の言葉に、その場にいたシェフの弘次(こうじ)が、いちゃもんをつける。小競り合いになりそうな二人を、伊佐子が制止し、姉小路のことを知らせてなかったことを謝罪する。

怒ってその場を離れる素直。

素直が居なくなって、通常の業務に戻った職場で、噂話がささやかれていた。

噂の渦中にあったのは、素直だった。

皆が素直のことを悪く言う。

極めつけは弘次の放った言葉だった。

「あんなやつ、いない方が仕事しやすいんじゃねーの?」

その言葉を密かに聞いてしまった素直。

ひっそりとその場を離れた・・・。

 

まさかの大惨事

一人倉庫でタバコを吸う素直。

以前の職場での出来事を思い出す。

憧れの人に近づきたくって、覚えたタバコの味。

彼とは、喫煙室でよく一緒になった。

だけど、そのことを快く思わなかった人物もいた。

誰かはわからない・・。

だけど、その人物は確実に素直の居場所を奪って行った。

その時のことを思い出すと、今でも手が震えてしまう。

素直は吸殻を踏みつぶして持ち場に戻ることにした。

と、どこからか賑やかな笑い声。

ふっと覗いてみると、主婦パートの伊佐子がおっさん客と楽しそうに談笑していた。

客に乞われて、伊佐子がゴルフのクラブを振った。

その見事なスイングに、一瞬、素直は心が弾んだ。

だけど・・・

伊佐子に声をかけた次の瞬間には・・・

思ってもいなかった、ひどい言葉を投げつけてしまう。

一方的な素直の言葉に、素直との会話の難しさを感じた伊佐子。

どう返答しようか考えたその時、なんだか周りが騒がしいことに気付く。

「どうかしたんですか?」

「火事だ火事!裏の倉庫の古いカート置き場んとこ」

慌てて駆けつける伊佐子と素直。

燃えたのが廃材少しだと知り、ホッとするものの、辺りは騒然としていた。

「あ~こりゃタバコだな・・・」

消火器で消し終えた後を見ながら、誰かが言った。

その一言に、伊佐子はハッとする。

そういえば、さっき・・・

ちょっと、その辺で一服・・・

そう言い残して消えた素直の姿を思い出す。

見ると、素直は顔面蒼白で小刻みに震えていた。

その様子に伊佐子は何かを察し、素直に詰め寄った。

「ね、あなた・・・まさか・・・ここで喫った?」

何も言えない素直・・・。

「ねぇ!」

溜まりかねたように声を荒げる伊佐子。

そんな伊佐子の様子に周囲の視線が集まる。

「ゴルフ場は厳重に火気厳禁なの。それくらいは言われなくてもわかってるでしょ!」

素直の両肩を掴み、厳しく追及する伊佐子。

「ちょ・・ちょっとやめてよ。決めつけないでよ」

反論はなくそれだけを口にする素直。

誰かが言う。

「オレ、みたことあるよ。この子がここで喫ってたの。」

小刻みに震える素直の足元を見て伊佐子は我に返る。

きつく言い過ぎたと思ったのだろう。

「あ・・その大丈夫よ。とりあえず、ボヤですんだし。これからはもう絶対しないようにね。みなさんにも謝って」

諭すように慰められたかのように伊佐子に言われた素直の心には、少しだけ黒い気持ちが広がった。

もとはといえば、あんたらが・・・

あたしを 追いやるから・・・

素直の黒い気持ちがあふれ出す。

「こんなとこ、ぜーんぶ燃えちゃえばよかったのよ!!」

次の瞬間、素直の頬に強烈な痛みが走った。

伊佐子に殴られたのだ。

「なんてこというの!?」

「ひどすぎる。許せないよ。」

素直はいたたまれなくなってその場から逃げ出した。

残された伊佐子は────・・・。

 

こんな自分はいないほうがいい

その夜、伊佐子はパート仲間の環と実代の3人で飲みに行った。

お互いがお互いの話を聞くことのできるこのメンバーを伊佐子は気に入っている。

いつまでも話していられて、そのうち楽になった自分がいることに気付く。

そうして、明日もがんばろうかなと思える。

今日だって、そんなふうに、いつも通りの一日が終わる。

はずだった────・・・。

飲み会の帰宅途中。

陸橋に立ちすくむ一人の人物がいた。

それは・・・昼間職場で気まずいまま別れた素直だった。

「水上さん!!」

そう叫ぶ伊佐子。

その声に一瞬、素直が振り向く。

だが、その次の瞬間、素直は────・・・。

 

リブラブ liveloveネタバレ感想

小田ゆうあ先生の漫画を読むのは、リブラブで二作目です。

前作「ふれなばおちん」がなかなかおもしろかったので、1巻が発売されて読んでみました。

読み始めは、なかなか主人公の素直に共感できなかったんです。

だけど、読み進めているうちに、素直の気持ちがわかるというか、昔の自分が感じていたことを代弁してくれているということに、気づきました。

今の世の中で素直のように思っている人は多いのではないでしょうか。

そんな暗くて黒い部分は見せないでいるけど、実は誰もが抱えている姿。

それを素直が素直に表現してくれている。

そんな素直の姿に思わず共感し、そんな素直を囲む他の登場人物たちの心に触れることで、読んでいる自分も癒されていきます。

リブラブはそんな癒しの力を持った漫画です。

また、大河内伊佐子をはじめとする主要登場人物たちの暮らし、心に抱えたものも、見るもの、特に大人の女性には、共感を呼ぶでしょう。

自分とは違うけれど、自分と同じようなものを抱えて生きている人間たちの物語。

ふと人生に迷った時、悩んだ時、辛くなった時に、リブラブを読むことで、癒されたり、解決の糸口がみつかったりするかもしれません。

やさしく側に寄り添ってくれるようなあたたかさのある漫画です。

 

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