子どものおもちゃは片付けないで片づける

子供のおもちゃの片付け方で ずっと悩んでいました。いったいどうしたら自ら片付けてくれるのか?いや、それは無理だとしても、どうしたら、「片付けて~」と一声かければ、片付けてくれるのか?

部屋に物が出ているのが好きではない私がしていた片付け方は、押入れにおもちゃをすべて仕舞うものです。ただし、その片付け方は子供には難しかったようでちっとも片付きませんでした。

毎日、ダイニングテーブルは、工作やお絵かきをしたまま片付けられず、散らかっていました。このことに、とても困っていました。

子どものための子どもにとっての片づけ

そんなとき、こちらの本と出会いました。「ひと声かければ5分で片づく!子どものお片づけ」[ 橋口真樹子・著 ] 本のタイトルを見た瞬間、これだ!と思いました。まさに私のためにあるような本です。

さっそく読み始めてみると、そうだよなと思う事や、改めて考えさせられる内容でした。中でもこの一言が効きました。

ママの役目は「片づけやすい仕組みづくり」
ママの仕事は家族のかわりに片づけてあげることではなく、片づけ嫌いな家族でも元に戻せるような仕組みをつくること。「ひと声かければ5分で片づく!子どものお片づけ 」 p104より抜粋

頭ではわかっていたことでした。片付け嫌いの子供のために片づけやすい片づけを考えていたつもりでした。けれども、けっきょくは、自分の理想とする部屋のイメージから外れない片付けだったんです。

私は、部屋の中にあまり物があるのは好きではありません。最小限の家具と植物や絵などがぽつんとある感じが好きなんです。

ですから、子供が片付けやすい片づけの仕組みを作っているつもりでも、私の理想の何もない部屋に近い片付けだったので、それは、けっきょく子供にとっては片付けにくいものだったのです。

そのことに改めて気づきました。人から指摘されてようやく目が覚めたような感じです。家族にとって心地のよい部屋づくりをしているはずが、自分にとって心地のよい部屋に家族を合わさせるようになっていました。

子どもにとっても、片づけやすく、心地よい部屋にしないといけないと思い知らされました。

そう思うと、子供にとって、片付けって何だろうと、考えたのです。片付けってそんなに重要でしょうか?片付けなくても快適に暮らせるならそれでいいのではないのか?

自分と家族にとっての心地よい暮らし

私自身にとって、快適な空間とは、ダイニングとリビングが片付けられていることです。ダイニングとリビングさえ整えられていたら、隣接している和室は散らかっていても目をつぶることができるかもしれません。

それならば、和室を子供部屋にしてしまうことにしました。和室に子供のおもちゃが仕舞ってあるのではなく、子供部屋に、おもちゃがおいてあるだけです。

まず、はじめに、和室にカーペットを敷きました。これで、多少乱雑に遊ばれても、畳への被害は抑えられるでしょう。カラーペンがついても平気です。

それから、2つのカラーボックスを横並びにして、本やおもちゃをしまえるようにしました。押入れの中も、変えました。何をどう仕舞うかは、追い追い決めていきます。

和室を何もない整然とした大人の空間にすることをやめたのです。ここは子供部屋、おもちゃ部屋だと思い込むんです。そのためには、下手にきれいに片付けようとしないことです。

敢えて、目にうるさいカラフルなもの(画像のlittle tikes(リトルタイクス)のテーブルなど)を置くようにしました。こうすることで、ささいなおもちゃの散らかりもそれほど気になりません。

レゴブロックで作ったものを、そのまま取って置きたいという子どもに、イライラすることもありません。以前は、レゴブロックの出来上がりが、目障りで仕方なかったんです。

片付いた和室にポツンとあるレゴのカラフルさが目について、イラっとしてました。何度も子供に「もう、壊してもいい?」と聞いたものです。今思うと、本当にかわいそうなことをしてました。

毎日毎日、きちんと物が収納場所に収められている必要はないのかもしれません。子供にとっては、そのおもちゃでの遊びは1日が終わっても継続しているのかもしれないからです。

1000ピースのパズルをしているときは、大抵その状態のまま完成まで保管されていますよね?それは、まだ途中だからですよね。壊してしまっては、また、一からピースをはめないといけません。

それでは、いつまでたっても、完成しないでしょう。子供の遊びにもそういうところがあるかもしれません。我が子に限って言えば、レゴや工作などがそうでしょう。まだ完成していない途中の状態なんです。

また明日、続きをしたいんです。実際に「また明日やる」と、何度も言われていました。もちろん、子供ですから、続きをしないこともありますが、目の前に昨日の状態で置かれていたら、思い出して遊ぶことがあるかもしれません。

そういう子どもの気持ちを、大事にしてきませんでした。邪魔なものとして、こっそりどこかにやって忘れたころに処分したこともあります。

ひどいですね・・・。思い返すと、子供にとって大事なものでも、私にとって目障りなものは、部屋に置いておきたくなかったんです。だから、おもちゃは、出ていること自体が嫌だったんです。

けれども、もういいんです。作ったまま何日でも放置していてもらいましょう。好きにしてもらっていいんです。なんせ子供部屋ですから。

きちんと片付けないが実は心地がいい

子どもが、その部屋で楽しく過ごしてくれたらそれでいいんです。ただし、隣のリビングにはおもちゃを入れないでとお願いしています。例外として、本を読んだりはOKとしました。

そうすると、なぜか、私自身がほっとしたんですよね。きっと、不毛な片付けに悩まされることがもうないからでしょうか?毎日、片づけない子供に「片づけなさい」と、イライラして叱らずに済むからでしょうか?

何もない空間が大好きで、その清々しさに心が洗われていく感覚がよかったのですが、ちょっとだけ、雑多な空間に安らいでる自分がいて驚いています。

なんとなく子供にも優しくいられます。楽しそうに部屋を散らかしてる子供がかわいくさえ見えます。散らかった部屋が嫌いで、少しでも雑然としてくるとイライラを募らせていたのに、本当に不思議です。

なんとなくですが、子供が生まれて初めて、子供と暮らす部屋作りをした気がします。お仕着せでなく、子供にとっての片づけを、色々考えながら子どもと試していこうと思います。