花園メリーゴーランドのネタバレ感想!柏木ハルコ

大人女子ゆえに楽しめる!?青年漫画「花園メリーゴーランド」のネタバレ感想です。

作者は、柏木ハルコ先生。

人気漫画『健康で文化的な最低限度の生活』の漫画家さんです。

 

主人公は、ちょっと無口でシャイな高校1年生の相浦基一。

バスを乗り過ごし、知らない集落に迷い込んでしまった基一は、その土地の女性たちに襲われて危機に!?

 

花園メリーゴーランドのあらすじ

一人の少年が迷い込んだ人里離れたとある村。

そこは、現代の貞操観念とは大きくかけ離れた、奔放で独特な風習を根強く残していた。

どこか陰気で怪しい閉鎖社会。

村の非常識な日常空間に閉じ込められて、相浦の一般常識は徐々に壊れていく────・・・。

 

以下ネタバレ含んだ内容になります。

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花園メリーゴーランドのネタバレ

縄文時代の日本は、群婚をしていたという。

大和時代は、夫婦は別々の家に住み、夫が妻の家を訪れる、いわゆる通い婚が主流だった。

庶民の間に現在の結婚という形態が広まり「貞操」という価値観が生まれてきたのは、明治以降である。

この物語は、相浦基一(仮名)という人物がとある村で体験した出来事である。

その集落の名前は「柤ヶ沢(けびがさわ)」という。

なぜ、彼がその村にたどり着いたのかは、時を数年ほどさかのぼることとなる。

 

先祖代々伝わる刀・烏丸の行方

ある日、基一は、父親からこんな話を聞いた。

「ウチには昔、先祖代々伝わる刀があってな。」

「烏丸っていう・・・」

しかし、その烏丸は、その時すでに相浦家になかった。

基一の祖父が倒れた際、寺の坊主に祟りがあるからお祓いすると、持っていかれたというのだった。

その話を思い出した基一は、烏丸を手に入れたいと思うようになった。

そうして、父の故郷である谷竹村(やたけむら)へ向かった基一。

谷竹村は、人里離れた山奥にあり、ローカル線やバスに何時間もゆられてつくような場所だった。

谷竹村への道中、バスの中、ふっと眠気に襲われた基一は、なんと降りるはずのバス停を乗り過ごしてしまう。

戻ろうにも、もうバスはない。

仕方なく歩いて戻ることにした基一。

しかし、谷竹村へはたどり着けず、とうとう日は沈み、辺りは真っ暗になった。

途方に暮れた彼に一筋の光が見えた。

それは、誰かの乗っている原付の明かりだった。

見ると、運転しているのは地元の学生のようだった。

基一は、その学生に声をかけて、谷竹村への道を聞いた。

しかし、その彼女によると、ここから徒歩でいける距離にあるのは柤ヶ沢くらいだという。

「そ・・・そこって・・・泊まれるようなとこ・・・ありますか?」

「・・・とりあえず・・・ウチ・・・来る?」

なすすべもないので、基一は彼女の後ろに乗せてもらい、柤ヶ沢にある彼女の家に連れて行ってもらうことにした。

村への道すがら、奇妙なものを見つけるが、その時は何も思わなかった。

そう、人里離れた村ならよくありそうな光景だったからだ。

しばらく行くと、家の明かりらしきものが見えてきた。

案内してくれた部屋に腰を下ろす。

「風呂・・・先へぇってもらえるかね?」

そういわれて、お風呂に入り始めた基一。

服を脱ぎ、浴室のドアを開けると・・・!!

なんと、そこには、老婆が────を手にしながら、ゆっくりと湯船につかっていた。

あわてて、ドアを閉める基一。

老婆が平然と風呂場から出てくるのを確認して、ようやく浴室に入った。

なんだか、こわい雰囲気のところだな・・・ 。

そう思いながら、身体を洗っていると・・・

ガラッと浴室のドアが開き、小学生くらいの男の子が入ってきた。

鉢合わせになった二人。

驚く基一をよそに、男の子はのんきな声をあげて出ていった。

「かーちゃーん、客がきてんどー。客ー。」

その日の夕食のことだった。

この家のもの全員が食卓に着いた。

皆が黙々と食事をとる中、一人この家の女性(男の子のお母さん)がにこやかに話しかけてきてくれる。

そこで、お母さんが言う。

「サクラタケって食べたことある?」

「サクラタケ?いえ・・・」

そう答えると、お母さんはサクラタケのおかずを持ってきてくれた。

皆がこっそりと基一を盗み見する。

「あーおいしいです・・・」

そういうと、お母さんはひどく喜んだ。

その夜のことだった。

床に就いた基一は、廊下を誰かが歩いてくるような音を聞いた。

不審に思っていると、そぅっと部屋のドアが開く。

現れたのはお母さんだった。

お母さんは、壊れていた電球のかわりにと、電気スタンドをもってきてくれたのだった。

電気スタンドを枕元に置き、付け方を教えてくれるお母さん。

スタンドの周りがほのかな明かりで包まれる。

布越しに見えるお母さんの姿に目を奪われた基一は────・・・。

 

翌朝、お世話になった家を出ていこうとした基一。

「一泊、四千五百円です。」

昨夜、原付で連れてきてくれた彼女が言う。

目の前には、宿帳なるものが置かれていた。

なんとここは「まさがや」という民宿だったのだ。

慌てて、財布を探す基一。

だが、財布が見当たらない。

どうやら、昨日の山道に落としてしまったらしい・・・。

基一は、実家に電話をし送金してもらうこととなった。

そうしてお金が届くまでの間、再びこの民宿「まさがや」にお世話になることとなったのだった。

しかし、それが基一の運命をもてあそばれることになるとは、基一はまだ気づいていなかった────・・・。

 

花園メリーゴーランド2話ネタバレ

基一が、ぶらりと村の中を歩いていると祠があった。

(昔の人は、なんであんなモノ信仰したんだろう・・・?)

そう思いながらも特に気に留めることはなかった。

基一は、民宿「まさがや」の娘・澄子が出かけるというので、谷竹村行きのバス停まで送ってもらうことにした。

その途中での出来事だった。

四人の主婦らしき人物たちが、井戸端会議をしている。

通り過ぎようとしたところを、声をかけられ、立ち止まる澄子。

「スミちゃんの学校の友達?」 聞かれて答える澄子。

「ウチのお客さん」 主婦らは意味ありげな表情をする。

「もしかしたら、昨日の夕食は・・・アレか?サクラタケの汁物。」

「はい。おいしかったです」

そう、基一が答えると、主婦らは顔を見合わせて意味ありげな表情を見せた。

主婦らと別れてから、基一は澄子に聞いた。

「今の笑いって何か意味あんの?」

澄子に問うが、気のない返事をされるだけだった。

「あのおばさんら、あんま相手にしないほうがいいよ」

谷竹村に着いた基一は、寺に向かった。

寺の住職に烏丸のことを聞くが住職は何も知らなかった。

無理もない、50年も前のことなのだから・・・。

とりあえず、調べてくれるという住職の言葉を頼りに基一は柤ヶ沢に戻ることにした。

まさがやへの道すがら・・・昼間に会った主婦の一人に出会った。

柤ヶ沢までは、徒歩で1時間ほどかかるからと、彼女の運転する車に乗せてもらうこととなった。

基一は、車の中で彼女からこんな話を聞いた。

なんでも、柤ヶ沢は、昔の殿様が作った「隠れ里」だったという。

当時の城主が敵に攻められて落城した場合、逃れられるようにこっそり作って置いた場所だというのだ。

実際、この集落は昭和の初め頃まで、ほかの地域とほとんど交流がなかったということだった。

雑貨屋だという彼女の家に到着すると、歯ブラシを買おうと寄って行った基一。

ふと家の中に目をやると、昼間の主婦らがたまっていた。

なんとなく、お茶に誘われ断りづらく腰を落ち着けてしまった基一。

こたつに座ると、じっと主婦らが見つめてきた。

何も言わずに一斉にみられて居心地の悪さを感じるものの、今さら帰るわけにもいかず、茶をすする基一・・・。

「あんた、なんで来たの?こんなとこ」

一人がたまりかねたように口をつく。

「え、いや。道に迷って・・・」

その言葉を皮切りに、主婦らが勝手に話し出す。

やいやいいいながら、質問攻めに会うも、基一には主婦らが悪い人間には見えなかった。

「そんで、あんた、年はいくつなの?」

「あ、15です。今度高校で。」

「18くらいと思ったわ」

「マサシなんて13だけど、まだ子供みていだもんな~~」

「マサシな~『まさがや』の」 と、その瞬間、聞きなれない言葉が飛び交った。

主婦らがどっと笑う。

「ウチのおやじより立派なくらいだよ、まったく!」

相浦の頭の中は、疑問でいっぱいだった。 何のことだろう?

そのことを主婦らに問うてみると・・・。

信じられない答えが返ってきた。

主婦らはさらりと言うとまたマサシの話で盛り上がった。

いたたまれなくなった基一が、帰ろうとすると・・・。

ひとりの主婦に呼び止められる。

基一は自分の足を掴まれたことに気付く。

そして、ヤエちゃんと呼ばれたその主婦が基一の股座から顔をのぞかせた。

慌てた、基一はヤエを押しのけて、こたつから抜け出るが、そこを主婦らに捕まってしまう。

主婦らに羽交い絞めにされる。

あまりのことに、身動きできないでいた。

そんな基一をよそに異様に盛り上がる主婦ら。

そうして、次の瞬間、基一は────・・・!!

 

花園メリーゴーランドの3話ネタバレ

雑貨屋から逃げ帰った相浦。

民宿のお母さん(みづえ)に「おかえりなさい」と声をかけられても、聞こえなかったかのように、部屋に戻った。

不審に思いながらも、いつも通り夕食の準備をするみづえ。

すると、雑貨屋の主婦(サキ)が現れた。

サキはためらうように、何かを差し出す。

「みづえさんとこのお客さんに渡してくれる?」

「ええ・・・でもどうしたの?」

「や・・・ちょっと、ウチの店にわすれてっちゃって・・・」

「あと、その時、私、悪いコトしちゃったみたいで・・・ごめんねって伝えてくれる?」

すると、雑貨屋にいた主婦の他の2人もやって来た。

2人とも、お詫びだと言って、品物を置いていく。

夕食時、相浦を見つめるみづえ。

その視線に彼は気づかない・・・。

早々に食事を切り上げる相浦に、みづえは・・・。

部屋に籠っていた相浦にみづえが声をかけた。

「さっき近所の人達が持ってきてくれたんだけど・・・」

「忘れ物と、あと「おわび」って・・・お客さんにごめんねって・・・」

「あの人らに何かひどいことされた?」

そう上目遣いで相浦に聞くみづえ。

本気で相浦のことを心配しているように見えた。

「大丈夫だった?何か痛えことされなかったか!?」

相浦につめよるみづえ。

その様子は、心配を通り越して何か別のことを訴えているかのようだった・・・。

そうして、みづえは、溜まりかねたかのように相浦に抱き着いた。

 

花園メリーゴーランドネタバレ感想

1話目では、それほど気にならなかった村の雰囲気が、2話目に入って、一気にあやしいものになってきました。

送ってもらった主婦の家での出来事が衝撃的で、読んでてかなりドキドキします。

この先、ミステリー要素もでてくるだろうけど、この男の子を弄ぶシチュエーションが主婦心を揺さぶられます。(笑)

 

3話に入り、ついに、民宿のお母さん・みづえが、相浦に迫ります。

そのせまり方が、何とも言えず、いいです!

作者・柏木ハルコさんは、ステキな女性を描いてくれますね。

女性の強い部分がとても艶めかしく描かれているので、大人の女性に読んでもらいたい漫画です。

あやしい村と村人たちが絶妙なバランスで混ざり合って最高におもしろいです!

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柏木 ハルコ先生最新作!

柏木ハルコ先生の最新作「健康で文化的な最低限度の生活」です。

新人ケースワーカーの目を通して、生活保護のリアルに迫る物語。

主人公は、区役所に就職した義経えみる(22歳)。

えみるは、福祉事務所生活課に配属される。

生活課とは生活保護受給者の世話を引き受けるところだった。

2018年7月から実写ドラマ化された人気漫画です。

 

読み始めてかなりおもしろく、一気に読んでしまいました。

しかし、読みながら生活保護者の甘さにイライラもした作品です。

どうしても本当に保護が必要な人だけに生活保護はいきわたってほしい。

生活保護の不正な受給や受給者の不当な使い道に腹が立って仕方ありませんでした。

そういう意味ではこの漫画は非常におもしろくリアルな作品です。

大きくなったら子供にも読ませたいなと思えた漫画でした。